データ保持したままMBRをGPTに変換する方法（Windows 11対応）

Windowsシステムでは、PCの世代やオペレーティングシステム、システムファームウェアによって、MBR（マスターブートレコード）またはGPT（GUIDパーティションテーブル）のいずれかが使用されます。状況によっては、MBRをGPTに変換する必要がある場合があります。

EaseUS Partition Masterを使用すれば、データを失うことなくMBRをGPTに変換することが可能です。操作手順も簡単です：

• 変換したいディスクを選択
• MBRディスクを右クリックして「GPTに変換」を選択
• 「適用」をクリックして変更を確定

パーティションを削除したり、フォーマットする必要はありません。EaseUS Partition Masterは、10年以上にわたり、1,000万人以上のユーザーに信頼されているパーティション管理ソフトです。パーティションの作成・サイズ変更・クローン作成・移動・結合・フォーマットなど、あらゆる管理作業をサポートします。

MBRをGPTに変換する理由

MBRをGPTに変換したいと思う理由は人それぞれですが、主に次の3つの理由が挙げられます：ディスクの交換、システムのアップグレード、そして個人的な希望によるものです。

ディスクをより大容量のものに交換する場合

GPTディスクは2TBを超えるボリュームに対応していますが、MBRにはその制限があります。もし2TBを超える容量のMBRディスクを使用している場合は、GPTに変換する必要があります。GPTに変換することで、2TBの制限を突破し、ディスク容量を最大限に活用できるようになります。

個人的な希望によるもの

GPTは、MBRに見られるような制限がありません。GPTでは、ほぼ無制限にパーティションを作成でき、拡張パーティションを用意する必要もありません。そのため、多くのユーザーがMBRよりもGPTへの切り替えを希望しています。ただし問題となるのは、「どうやってデータを失わずにMBRをGPTに変換するか」です。ここでは、安全かつ簡単にGPTに変換する方法をご紹介します。

ディスクのパーティションスタイルを確認する方法

ターゲットタイプに変換する前に、ディスクの種類を特定する必要があります。ディスクの種類を特定する最も簡単な方法は、ディスクの管理を使用することです。Windowsのディスクの管理では、ハードディスクのパーティション構成を確認することができます。

ステップ1．「PC」を右クリックし、「管理」を選択します。

ステップ2．「ディスクの管理」に進みます。

ステップ3．確認したいディスクを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

ステップ4．「ボリューム」タブを開くと、ディスク情報の下にパーティションスタイルが表示されます。

データを失うことなくMBRをGPTに変換する方法

方法1.サードパーティ製ソフトを使って変換する

Windowsのディスク管理ツールでもMBRをGPTに変換することは可能ですが、パーティションのないディスクしか対応していません。つまり、変換前にすべてのパーティションを削除する必要があり、データは失われてしまいます。そのため、この方法はあまりおすすめできません。

一方、EaseUS Partition Masterのようなサードパーティ製ソフトを使えば、データを保持したまま、MBRディスクをGPTディスクに変換できます。この便利な機能により、大切なファイルを失う心配がありません。

さらに、クイックパーティショニング機能を利用すれば、データを残したままディスク容量を調整することも可能です。家庭用からビジネス用途まで、幅広いユーザーにとって使いやすいツールです。EaseUS Partition Masterなら、わずか3ステップで簡単にMBRからGPTへの変換が行えます。また、逆にGPTをMBRに変換する機能も備えているので、必要に応じていつでも利用できます。

ステップ1. EaseUS Partition Masterを開き、サイドメニューの「ディスクコンバーター」から「GPT＝＞MBR」を選択します。

ステップ2. MBRに変換したいディスクを選択して、「変換」ボタンをクリックします。

ステップ3. 確認画面が表示される場合は内容を確認すると、GPTディスクからMBRへの変換が始まります。変換が正常に完了したら、「変換に成功しました」と表示されます。

方法2.Windows標準の「ディスクの管理」で変換する

ステップ1．「PC」を右クリックし、「管理」を選択し、「ディスクの管理」に向かいます。

ステップ2．ターゲットディスクのボリュームを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。(ディスクの管理で誤ってボリュームを削除してしまった場合、リンク先の記事を参考にパーティションとその上のファイルを復元することができます。

ステップ3．ディスクが空になったら（未割り当て領域と表示される）、ディスクを右クリックして、「GPTディスクに変換」を選択します。

方法3.コマンドプロンプトでdiskpartを使って変換する

MBRディスクの番号を確認する必要があります。なお、この操作では対象ディスク上のすべてのデータが削除されるため、作業を始める前に必ずバックアップを作成してください。

そのうえで、以下の手順を実行します。コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押してください。

diskpart
list disk
select disk 1
clean
list disk
select disk 1
convert gpt

よくある質問（FAQ）

インターネット上では、MBRとGPTに関するホットな話題がいくつかあります。ここにその答えがあります。

1.MBRをGPTに変換することはできますか？

はい、可能です。「ディスクの管理」ツールを使えば、ディスクにパーティションが存在しない場合に限り、MBRをGPTに変換することができます。ただし、システムディスクをGPTに変換したい場合は、EaseUSのパーティション管理ソフトなどのツールを利用する必要があります。

2.Windows 11/10でMBRからGPTに変更するにはどうすればよいですか？

MBRをGPTに変換する方法は、主に以下の3つがあります。

• EaseUS Partition Masterを使って変換する
• Windows標準の「ディスクの管理」を使って変換する
• コマンドラインツール「Diskpart」を使って変換する

それぞれの方法に特徴がありますので、自分に合った手段を選びましょう。

3.GPTフォーマットとは何ですか？

GPT（GUIDパーティションテーブル）とは、UEFI起動方式のコンピューターでハードディスクにパーティションを設定するための方式です。GPTは、従来のMBR（マスターブートレコード）に代わる最新のパーティションスタイルです。

MBRでは最大2.2TBまでのパーティションしか作成できませんでしたが、GPTでは理論上最大18エクサバイト（EB）まで対応しています。そのため、大容量ディスクにも対応でき、より柔軟で安定したパーティショニングが可能です。

4.UEFIブートモードとは何ですか？

UEFI（Unified Extensible Firmware Interface）は、従来のBIOSに代わる新しいファームウェアインターフェースです。2007年にWindows Vista SP1およびWindows 7以降のバージョンで導入され、徐々にBIOSに代わる標準として普及しています。

UEFIはBIOSよりも多機能で、より高速な起動や大容量ディスクのサポート、セキュリティ機能の強化（例えばセキュアブート）などが可能です。UEFIはマザーボード上のフラッシュメモリに記録されている場合もあれば、起動時にハードディスクやネットワーク経由で読み込まれることもあります。

なお、UEFIを採用しているPCによって、ユーザーインターフェースや利用できる機能には違いがある場合があります。

5.MBRとGPT、どちらを使うべきですか？

選ぶべきパーティションスタイルは、主にディスクの容量や使用環境によって異なります。

ディスクの容量が2TBを超える場合は、GPTの使用がおすすめです。MBRでは2TBまでしか扱えないため、それ以上の容量を有効に使うにはGPTが必要です。

一方、システムがBIOSベースの古いPCの場合、起動ディスクとしてはMBRを選ぶ必要があります。

また、2TB未満のディスクをデータ保存用として使用するのであれば、MBRでもGPTでも問題ありません。使用目的とPCの構成に応じて選びましょう。