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ベーシックディスクとダイナミックディスクの違いと変換する方法

アキラ
更新者:アキラ 2025/03/14
   
kenji
執筆者:kenji
   

概要:

「ベーシックディスク」、「ダイナミックディスク」という言葉を聞いたことがありますか?ディスクの管理には、この二つのディスク種類があります。本文では、これらの違いと変換する方法について紹介したいと思います。

ディスク変換

EaseUS Partition Master ダウンロード

 

ベーシックディスクとは

ベーシックディスク(Basic Disk)とは、Microsoft Windows オペレーティングシステムで使用されるディスクの一種で、ディスクの管理方式の基本形です。ベーシックディスクでは、パーティション(プライマリパーティション、拡張パーティション、論理ドライブ)を作成してデータを保存します。

ディスクの管理メニュー

ベーシックディスクの特徴:

シンプルな構造:ユーザーはプライマリパーティションまたは拡張パーティション(それに含まれる論理ドライブ)を作成でき、これらはシステムによって個別のドライブとして認識されます。

互換性:古いバージョンのWindows(例えばWindows 95、Windows 98など)でもサポートされていて、ほとんどのオペレーティングシステムで広くサポートされています。

制限事項:ボリュームのサイズ変更や動的なリソースの管理など、いくつかの高度な機能はサポートされていません。これらの機能はダイナミックディスク(Dynamic Disk)を使用することで利用可能です。

ダイナミックディスクとは

ダイナミックディスク(Dynamic Disk)は、Microsoft Windowsオペレーティングシステムにおいて、ベーシックディスクよりも高度な機能を提供するディスクの管理方式です。ダイナミックディスクは、ディスク管理の柔軟性を高め、パーティションをボリュームとして扱い、より進んだストレージ構成オプションを提供します。

ダイナミックディスクの主な特徴

ボリュームの拡張:単一のディスク上、または複数のディスクに跨がるボリュームをリアルタイムで拡張することが可能です。

柔軟なボリューム管理:ダイナミックディスクでは、シンプルボリューム、スパンドボリューム、ストライプドボリューム、ミラーリングボリューム、RAID-5ボリュームなど、さまざまな種類のディスク構成を行うことができます。

高可用性:ミラーリングやRAID-5の設定により、データの冗長性と耐障害性を確保することが可能です。

ダイナミックディスクの種類:

シンプルボリューム:単一のディスク上に作成される基本的なボリューム。

スパンドボリューム:複数のディスクにまたがって作成されるボリュームで、大容量のデータストレージが可能です。

ストライプドボリューム(RAID 0):複数のディスクにデータを均等に分散させることで、読み書きのパフォーマンスを向上させることが可能です。

ミラーリングボリューム(RAID 1):二つのディスクに同じデータを書き込むことで、一方のディスクが故障した場合でもデータの安全性を保ちます。

RAID-5ボリューム:三つ以上のディスクを利用し、データとパリティ情報を分散して保存することで、データの冗長性と高速アクセスを実現します。

ベーシックディスクとダイナミックディスクの違い

ベーシックディスクとダイナミックディスどちらでもデータを保存できます、使い方はそれぞれです。

ベーシックとダイナミックの違い

1. 管理機能

ベーシックディスク:

  • プライマリパーティション、拡張パーティション、および論理ドライブを作成できます。
  • 直接的なパーティション操作が可能で、操作が比較的シンプルです。
  • ディスク全体をフォーマットすることなく、既存のパーティションを縮小または拡大することは基本的にはできません。

ダイナミックディスク:

  • シンプル、スパンド、ストライプド(RAID 0)、ミラーリング(RAID 1)、およびRAID-5 ボリュームをサポートします。
  • ボリュームを簡単に拡張や縮小が可能で、より柔軟なディスク空間管理を実現します。
  • 複数のハードドライブを跨ぐボリュームを作成できるため、大容量データの管理に適しています。

2. パフォーマンスと信頼性

ベーシックディスク:

  • シンプルなデータストレージに適しており、基本的な使用には十分ですが、冗長性やフォールトトレランスは提供しません。

ダイナミックディスク:

  • データのミラーリングやストライピングを用いることで、パフォーマンスの向上やデータの冗長保護を提供します。
  • RAID構成が可能で、特に重要なデータの保護や高速アクセスが求められる環境で利便性が高いです。

3. 互換性

ベーシックディスク:

  • ほとんどのWindowsオペレーティングシステムおよび他の多くのOSで広くサポートされています。
  • 古いシステムや異なるOSとの互換性が必要な場合には適しています。

ダイナミックディスク:

  • Windows 2000以降のオペレーティングシステムでのみフルサポートされています。
  • 他のOSや古いバージョンのWindowsでは、ダイナミックディスクが認識されないことがあります。

4. 用途と適用シナリオ

ベーシックディスク:

  • 個人用途や小規模ビジネスでの使用に適しており、シンプルなストレージニーズに対応します。

ダイナミックディスク:

  • 大規模ビジネス、企業向けサーバー、データセンターなど、高度なディスク管理とデータ保護が必要な環境での使用に最適です。

両ディスクタイプの選択は使用するシステムの要件、予算、管理の複雑さ、および必要なデータ保護レベルに基づいて行われるべきです。

ベーシックディスクをダイナミックディスクに変換する方法

ベーシックディスクとダイナミックディスクの区別について大分わかっていると思います。これからベーシックディスクをダイナミックディスクに変換する方法を紹介したいと思います。全体的には、二つの方法があります。一つは、EaseUS Partition Master 使用して成し遂げます。もう1つは、ディスクの管理を使用することです。

方法1.パーティション管理ソフトを使う

EaseUS Partition Masterのメリット

  • WindowsOSでデータドライブをパーティション分割して管理できる 
  • データ損失のリスクなしで、ベーシックディスクをダイナミックディスクに、またはその逆に変換できる 
  • サイズ変更、作成、移動、削除、マージ、パーティションのワイプ、ドライブ文字の変更を簡単にできる 
  • 簡潔なインターフェースにより、初心者でも使いやすく操作できる
  • Windows2000からWindows10までのすべてのWindowsシステムにすべて対応

ディスク変換

EaseUS Partition Master ダウンロード

ステップ1:EaseUS Partition Masterを開いて、「ディスクコンバーター」を選択して、「ベーシックをダイナミックに変換」を選択します。

ダイナミックへの変更手順1

ステップ2:ダイナミックに変換するディスクを選択して、「変換」をクリックします。

ダイナミックディスクへの変更手順2

ステップ3:変更が開始されます。

ダイナミックディスクへの変更手順3

方法2.ディスクの管理を利用する

ディスクの管理では、すべての重要な機能に加えて、ベーシックディスクをダイナミックディスクに変換することもできます。下のガイドに従って、ディスクの管理でベーシックディスクをダイナミックディスクに変換しましょう。

1.Windowsの「スタート」ボタンを右クリックします。 「ディスクの管理」をクリックして開きます。

スタートメニュー

2.機能しているドライブは、ディスクの管理ツールに表示されます。

3.ベーシックディスクをダイナミックディスクに変換するには、ディスクを右クリックして「ダイナミックディスクに変換」を選択します。

ディスクの管理メニュー

4.この新しいウィンドウで、変換するディスクを選択します。 「OK」を押します。

ダイナミックディスクに変換する

4.ディスクの管理は警告を出します。「はい」をクリックします。プロセスが完了するまでをしばらく待ちます。

ダイナミックディスクの変換

ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する方法

「ディスクの管理」では、ダイナミックディスクをベーシックディスクに直接変換することはできません。 ダイナミックディスクを変換するオプションが利用できないことに気付いているでしょう。したがって、変換を実現するには、いくつかの時間のかかる手順に従う必要があります。 まずは、ダイナミックディスク上のすべてのボリュームを削除する必要があります。データが失われますので、先にバックアップしておきますようにご注意ください。

ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換するには、以下の手順に従ってください。

1.まず、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する前に、すべてのデータをバックアップしてください。

2. [スタート]ボタンを右クリックし、[ディスクの管理]を選択します。

3.変換したいダイナミックディスクを選択し、右クリックして「ボリュームの削除」をクリックします。

4.その後、変換したいダイナミックディスクを右クリックし、[ベーシックディスクに変換する]をクリックします。

まとめ

このガイドでは、ベーシックディスクとダイナミックディスクの違いと使い分け方を説明しました。ダイナミックディスクは柔軟性に富んでいますが、直接ベーシックディスクに変換することはできません。また、マルチブートパーティションはベーシックディスクでのみ対応しています。これにより、両方のディスクタイプをスムーズに操作するには適切なツールが必要です。

ベーシックディスクからダイナミックディスクへ、またその逆の変換方法も学びました。Windowsのディスク管理ツールを使用すると、データを失わずに変換することはできません。特に、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する場合、すべてのデータを事前に削除する必要があります。ハードディスクの問題点の一つは、一度フォーマットすると、簡単には拡張や変換ができないことです。そこで、EaseUS Partition Masterを使うと、数クリックでベーシックディスクとダイナミックディスク間の変換が可能です。今すぐダウンロードして、データを失うことなくボリュームを拡張やサイズ変更、ディスクの変更を試してみてください。

ディスク変換

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よくある質問

1.ベーシックディスクとダイナミックディスクの主な違いは何ですか?

ベーシックディスクは、シンプルで使いやすいディスクタイプで、パーティションと呼ばれる主要なデータ領域を作成、削除、フォーマットすることが可能です。一方、ダイナミックディスクはより高度で柔軟性があり、ボリュームと呼ばれるデータ領域を作成、削除、フォーマットすることが可能です。これは、ストライピング、ミラーリング、またはRAID 5などの高度なストレージソリューションを提供します。

2.ベーシックディスクをダイナミックディスクに変換するにはどうすればいいですか?

Windowsのディスク管理ツールを使用して簡単に変換できます。「ディスク管理」を開き、変換したいベーシックディスクを右クリックし、「ダイナミックディスクに変換」を選択します。ただし、このプロセスはデータを破壊する可能性があるため、変換前に重要なデータのバックアップを取ることを強くお勧めします。

3.ダイナミックディスクをベーシックディスクに戻すにはどうすればいいですか?

ダイナミックディスクは直接ベーシックディスクに戻すことはできません。一般的には、まずすべてのボリュームを削除し、その後でベーシックディスクに戻す必要があります。しかし、これはすべてのデータを失うことを意味しますので、事前にデータのバックアップを取ることが重要です。また、EaseUS Partition Masterなどのサードパーティのソフトウェアを使用すると、データを保持したままダイナミックディスクをベーシックディスクに変換できる場合があります。

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