> How to Use > データ復旧 >SSDが紛失したデータを復元する方法

SSDが紛失したデータを復元する方法

アキラ
更新者:アキラ 2025/04/29
   
kenji
執筆者:kenji
   

概要:

誤ってSSDをフォーマットしたり、削除したり、またはウイルス、論理障害により、データを失ってしまうことに遭遇したことありますか?この記事では、ファイル復元ソフトウェアを使用して3ステップでSSDのデータを回復できる2つの効果的な方法を案内します。

EaseUS Data Recovery Wizard

SSD(Solid State Drive)はHDD(Hard Disk Drive)に比べて高速で静音性にも優れており、今やノートPCからゲーミングPCまで幅広く使用されています。しかし、突然「SSDが認識されない」「データが消えた」といったトラブルに見舞われることもあります。この記事では、SSDが認識されなくなる原因や、自力で復旧できるかどうかの判断ポイント、そして対処法を専門的かつ実践的に解説します。

SSDが認識しない・データが消える主な原因

は、ここでは、SSDが突然認識しない、あるいは中のデータが消えているように見える代表的な原因を3つに分けて紹介します。自分の状況がどれに当てはまるかを把握することで、正しい対応の第一歩につながります。

論理障害(ソフトウェア由来)

論理障害というのは、SSDそのもののハードウェアには問題がないのに、データの構造や管理情報が壊れてしまったせいで、中にあるファイルにアクセスできなくなる状態のことです。簡単に言うと、「中身はあるけど開けられない引き出し」みたいなイメージです。よくあるケースとしては:

  • 間違ってフォーマットしてしまった(特に外付けSSDなどで他のストレージと混同しやすい)
  • ファイルシステムが壊れてしまった(NTFSやexFATなどでエラーが発生)

Windowsの場合、「このドライブはフォーマットされていません」と表示されることがありますが、この時点で中のデータが消えたわけではありません。慌ててフォーマットを実行してしまうと、本当にデータが消えてしまうので要注意です。ちなみに、論理障害は復旧ソフトなどで自力対応できる可能性が比較的高い分野でもあります。ただし、TRIM機能(後述)によって削除直後にデータが完全消去されているケースもあるので、リスクはゼロではありません。

参考資料:総務省「ICT利活用におけるリスクと対策

物理障害(ハードウェアの異常や劣化)

物理障害は名前の通り、SSDの中のパーツ自体に問題が起きた状態です。特に多いのが、以下のような原因です:

  • フラッシュメモリ(NAND)の劣化や破損
  • SSDを制御するチップ(コントローラー)の故障
  • 電源まわりのトラブル(静電気、電圧変動など)

このタイプの障害では、そもそもSSDがPCに認識されなかったり、電源を入れたときにLEDが光らなかったりします。外付けタイプのSSDであれば、LEDが消灯したままになっていたり、本体が異常に熱くなっていたり、なかには焦げたようなにおいがすることも。また、BIOS(もしくはUEFI)でSSDがまったく表示されない場合、物理障害の可能性が高くなります。自分でどうこうできる段階ではないので、こうした症状が出たら電源を切って、それ以上の通電は避けましょう。

ファームウェア障害(SSDの「頭脳」の不具合)

SSDには、内蔵の「ファームウェア」と呼ばれる制御プログラムが入っています。これは、SSDの読み書きやエラー処理などを司るいわば“司令塔”のようなもの。このファームウェアにバグがあったり、アップデート時に失敗したりすると、SSDの動作自体が不安定になることがあります。たとえば:

  • 起動直後は認識されるが、数分後に消える
  • 特定のPCでは使えるのに、他のPCでは認識されない
  • メーカーのサイトでファームウェアアップデートが出ている

こういった症状が出ている場合は、SSDのモデル名で検索して、メーカーからファームウェアの更新情報が出ていないかを確認してみましょう。過去にも、特定のSSDで大規模なファームウェア不具合が発生し、国内外で無償交換対応が行われた例があります。

なお、ファームウェアの更新作業にはリスクも伴うため、よく調べた上で慎重に行う必要があります。

SSDで削除したデータを復元する方法

自力でできる!SSDトラブルの初期診断と対処法

SSDが突然認識されなくなったとき、「えっ?」と固まってしまう気持ち、よくわかります。大事な写真や仕事のデータが入っていたら、なおさら焦るでしょう。ただ、いきなり高額な復旧サービスに依頼する前に、まずは「どんな原因か、どこまで自分で確認できるか」を把握しておくのが大切です。

以下では、専門知識がなくても試せる初期診断と、簡単な対処方法を順を追ってご紹介します。

#1. ケーブルや接続を見直す

まずは、物理的な接続から確認しましょう。特にデスクトップPCの場合、SATAケーブルや電源ケーブルがしっかり挿さっていないことがよくあります。移動させた直後や、掃除後に起こるケースもあります。ノートPCでも、M.2 SSDが緩んでいたり、外付けSSDであればUSBケーブルの断線やポートの不調が原因になっていることも。USBハブ経由で接続している場合は、可能であればPC本体に直接挿してみてください。ちょっとしたチェックだけで解決できるケースもあるので、まずは落ち着いて配線や接続状況を見直しましょう。

#2. BIOS/UEFIで認識状態をチェック

ケーブルに問題がなさそうなら、次にBIOS(最近のPCではUEFI)でSSDが認識されているか確認します。これは、PCの電源を入れてすぐにDeleteキーやF2キー(機種によって異なります)を押すとBIOS設定画面に入れます。

ストレージ一覧にSSDが表示されていれば、少なくとも「物理的には生きている」状態。つまり、ハード的な故障ではなく、ファイルシステムの破損など論理的な障害の可能性が出てきます。逆に、BIOS上でも認識されていない場合、コントローラーの故障や電源供給不良など、より重度の物理障害が疑われます。

「見えているか」「見えていないか」は、まず原因を切り分ける上でかなり重要なポイントです。

#3.「ディスクの管理」や「デバイスマネージャー」で確認

Windowsを起動できる状態であれば、OSレベルでSSDがどう認識されているかもチェックできます。このとき役立つのが、「ディスクの管理」と「デバイスマネージャー」の2つのツールです。

スタートメニュー > 「ディスクの管理」→ 未割り当ての領域として表示されていないか確認

スタートボタン右クリック > 「デバイスマネージャー」→ 「ディスクドライブ」項目にSSDが出ているかどうか

SSDが「不明なデバイス」や「未初期化」として出ている場合、ファイルシステムのエラーやMBR(マスターブートレコード)の破損が疑われます。この場合、データ自体は残っていても、読み込み方がわからなくなっているだけ、ということもあります。フォーマットの案内が出てきても、絶対にそのまま実行しないでください。上書きされてしまうと、復旧の可能性が一気に下がります。

#4. 無料の復旧ソフトを試す

上記のように、HDDよりデータを復元できる確率が相対的に低いが、削除されたデータや破損したSSDのデータは、ドライブが上書きされない限り、復元することができます。論理障害の場合、無料のデータリカバリーソフトを使って復旧できることもあります。たとえば以下のようなツールが定評があります。

  • Data Recovery Wizard(Windows向け、使いやすさ◎)
  • TestDisk(上級者向けだが多機能)

ただし、SSDにはHDDとは異なる特性があって、注意すべき点があります。それが「🧷TRIM(トリム)コマンド」という仕組みです。これは、データを削除したときに、SSDが自動的にその領域を初期化してしまう機能なのですが、これが有効になっていると、復旧ソフトでも読み取れない場合がほとんどです。(参考資料:Microsoft公式「Windows における TRIM のサポート」)

つまり、論理的に削除されたデータが復元できるかどうかは、「TRIMが効いていたか」「削除後にどれだけ時間が経っていたか」に左右されます。復旧ソフトを使うときは、絶対にSSDに新たなデータを書き込まないこと。USBメモリなどにソフトを入れて、そこから起動するのが安全です。

SSDのTrimを無効にする方法

  • ステップ1. 検索ボックスで「CMD」と入力し、管理者として実行します。
  • ステップ2. fsutil behavior set DisableDeleteNotify 1 と入力し、Enterキーを押します。

注意:データを成功に復旧後、TRIMを有効にするには、fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0と入力する必要があります。そうしないと、SSDのスピードが低下になる可能性があります。

それでは、実際にEaseUS Data Recovery Wizardを使ってSSDから消えたデータを復元する手順を見ていきましょう。

手順1. SSDをスキャンします。

EaseUS Data Recovery Wizardを開き、データが失われたSSDを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします。

SSDをスキャンします。

手順2. スキャンの結果が表示されます。

スキャンが終了したら、ファイルの種類からSSDの失われたデータを見つけます。ファイルターを利用したり、ファイル名を検索したりすることもできます。

スキャンの結果が表示されます。

手順3. 失われたファイルを復元します。

復元したいデータを選択し、「復元」ボタンをクリックして、SSDのデータを取り戻します。

SSDのデータを復元します。

以上が、自分で確認できる診断と対処の流れになります。重要なのは、「とりあえず再起動」や「フォーマットしてみる」といった”焦りの行動”を取らないこと。まずは落ち着いて、順を追って状態を見極めていきましょう。

自力での復旧が難しいケース[データ復旧サービス]

以下のような症状がある場合、自力での復旧はほぼ不可能です。無理に電源を入れ続けると、さらなる破損を招きます。

  • SSDが一切認識されない(電源すら入らない)
  • 異常な発熱や焼け焦げの痕跡
  • 通電時にカチカチ音や異音がする(外付けケース内蔵HDDとの誤認あり)

この場合は、専門業者に依頼することを強く推奨します。

EaseUSのデータ復旧専門家にご相談ください。無料診断の後、以下のサービスを提供することができます:

  • 破損したRAID構造、起動不能なWindows OS、破損した仮想ディスクファイル(.vmdk、.vhd、.vhdxなど)を修復します。
  • 失われたパーティションと再パーティションされたドライブの復元/修復。
  • ハードドライブのアンフォーマットとロードライブ(BitLocker暗号化ドライブ)の修復。
  • GPT保護パーティションになるディスクを修正します。

データ消失を防ぐためのSSD運用のベストプラクティス

SSDは、HDDと比べてスピードも速くて静か。電力消費も少ないし、衝撃にも強い。とても便利なストレージですが、使い方次第では寿命を縮めたり、突然のトラブルでデータが消えてしまうこともあります。ここでは、「なるべく長く、できるだけ安全にSSDを使い続けるための基本的なポイント」を、実用的な視点から紹介していきます。特別なスキルがなくても今日から始められることばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

定期的なバックアップは習慣にしておこう

大前提として、どんなに高性能なSSDを使っていても、「絶対に壊れないストレージ」は存在しません。だからこそ、万が一に備えてバックアップを取っておくことが最も確実なリスク対策になります。Windowsユーザーであれば「ファイル履歴」、Macを使っているなら「Time Machine」など、OS標準のバックアップ機能を活用するのが手軽です。それに加えて、外付けHDDに定期的にコピーを取ったり、Todo Backupなどのバックアップソフトや、Google Driveなどのクラウドストレージと併用するのも安心です。

無料ダウンロードWindows向け
クローンのアイコンフル/増分/差分バックアップ 自動バックアップのアイコン バックアップと復元

特に仕事のデータや家族の写真、卒業論文など「二度と取り戻せないもの」は、必ず「複数箇所に保管」が基本。1ヶ所にしか保存していないデータは、消えたらそれで終わりです。ヒューマンエラー(操作ミス)やマルウェア感染といった理由でファイルが消えることもあるので、自動バックアップの設定をしておくと、いざというときに助けられます。

SSDの寿命を「見える化」しよう

意外と知られていないのですが、SSDには「書き込み寿命」と呼ばれる使用期限のようなものがあります。これは「どれくらいの量のデータを書き込んだか」によって決まり、その目安として「TBW(Total Bytes Written)」という数値が使われます。簡単に言えば、「SSDが何テラバイト分のデータまで書き込めるか」という指標です。

たとえば家庭用の一般的なSSDなら、TBWはおおよそ150TB~600TB程度。普通の使い方なら10年近く保つこともありますが、監視カメラやデータロギングなど、毎日大量の書き込みが発生する用途では、数年で寿命を迎えることもあります。また、SSDを長持ちさせるためには、以下のような使い方はできるだけ避けましょう。

  • 大容量の動画を毎日書き込み・編集する
  • 仮想メモリや一時ファイルの保存先としてSSDを酷使する
  • 監視カメラなどの常時録画用途に使う(特に安価なSSD)

SSDは「読み込み」には強いですが、「書き込み」には限界があるという点を理解しておくと、寿命を延ばすための工夫がしやすくなります。日々のちょっとした意識と工夫次第で、SSDの寿命は大きく変わりますし、トラブル時のダメージも最小限に抑えられます。「バックアップ」と「状態チェック」、この2つを習慣にしておくだけでも、いざというときの安心感はまるで違います。

まとめ

SSDは高速で便利なストレージですが、ある日突然「認識されない」「データが消えた」といったトラブルが起きることがあります。この記事では、論理障害・物理障害・ファームウェア障害という3つの主な原因を詳しく解説し、自力でできる初期診断や対処法を紹介しています。また、TRIM機能の影響や復旧ソフトの使い方、SSD寿命の可視化といった実践的な情報も網羅。さらに、バックアップの重要性や長く安全に使うための運用ポイントも解説しています。万が一に備え、正しい知識を身につけておきましょう。

よくある質問

1. 永久に削除されたファイルは復元できますか?

以下の場合、SSDやHDD上のファイルは恒久的に削除されます:

  • ゴミ箱が空にされた
  • ハードディスクがフォーマットされた
  • Shift + Deleteキーを押してファイルが削除された
  • パーティションが失われた
  • ...

ファイルが永久に削除されたら、新しいデータを書き込んで失われたファイルを上書きしないように、ディスクの使用を直ちに中止してください。EaseUS Data Recovery Wizardのような専門的なデータ復元ソフトウェアを使用してSSDまたはHDDをスキャンし、永久に削除されたファイルを復元します。

2.ハードディスクから削除されたファイルをどうやって回復しますか?

無料でダウンロードしてEaseUSハードドライブ回復ソフトウェアを使用し、ハードディスクからファイルを取り出します:

ステップ1. EaseUS Data Recovery Wizardを起動します。

ステップ2. 失われたファイルを探すためにハードディスクを選択し、スキャンします。

ステップ3. ハードディスクから削除されたファイルをプレビューし、回復します。

3. 壊れたSSD搭載のラップトップからデータを回復する方法は?

EaseUSのブート可能なデータ復旧ソフトウェアを使って、壊れたラップトップのハードドライブからファイルを回復することができます。このソフトウェアは、ブート可能なディスクを作成し、ブートしないラップトップのハードドライブからデータを回復するのに役立ちます。

ステップ1. ブート可能なディスクを作成します。

ステップ2. ブート可能なUSBからブートします。

ステップ3. ラップトップのハードドライブからファイルをプレビューし、回復します。

関連製品についてもっと詳しくはこちら>>

  • Vectorプロレジ大賞
  • 第28回、30回、33回、
  • なんと3回も受賞した優秀なソフトウェア!
  • 誤って消去してしまったファイルをはじめ、様々な問題や状況でもデータを簡単に復元することができます。強力な復元エンジンで高い復元率を実現、他のソフトでは復元できないファイルも復元可能です。

    もっと見る
  • Easeus Data Recovery Wizard Freeの機能は強い。無料版が2GBの復元容量制限があるが、ほとんどのユーザーはほんの一部特定なデータ(間違って削除したフォルダとか)のみを復元したいので十分!

    もっと見る
  • ...このように、フリーソフトながら、高機能かつ確実なファイル・フォルダ復活ツールとして、EASEUS Data Recovery Wizardの利用価値が高い。

    もっと見る

無料で
紛失データを
完全復活!

強力なスキャン機能で、様々な紛失データを素早く復元しましょう。

データ復旧対策

タイムライン

お問い合わせ

主な内容: