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MacのディスクユーティリティでFirst Aidを実行する完全ガイド

田山
更新者:田山 2026/08/18
   

概要:

Macのディスクユーティリティに搭載されたFirst Aid(応急処置)機能の使い方を徹底解説。ディスクエラーのチェック手順、修復方法、First Aidが失敗した場合のセーフモード・fsck・データ復元対策まで詳しく紹介します。

 

「Macの動作が突然遅くなった」「アプリが頻繁にクラッシュする」「起動時にエラーメッセージが表示される」——こうしたトラブルの原因の一つに、ディスクエラーが隠れていることがあります。Macにはこれらの問題を診断・修復するための標準ツールとして「First Aid(応急処置)」が搭載されています。

本記事では、First Aidの基本的な役割から具体的な実行手順(通常時・リカバリーモード)、さらにFirst Aidが失敗した場合の段階的な対処法まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。

1. First Aid(応急処置)とは?

First Aidは、Macのディスクユーティリティに内蔵されたディスク修復ツールです。このツールは、内蔵HDD/SSDだけでなく、外付けハードドライブやUSBメモリなどのストレージデバイスの健全性を評価し、軽微なエラーを自動修復します。

First Aidで修復できるエラーの種類

  • ディレクトリ構造の破損:ファイルやフォルダの階層構造に問題がある場合
  • ボリュームビットマップの不一致:使用中/空き領域の管理情報が正しくない場合
  • ジャーナリングの不整合:ファイルシステムの変更履歴(ジャーナル)に矛盾がある場合
  • アクセス権限の異常:ファイルやフォルダの読み書き権限が破損している場合

修復できないケース(物理的な障害)

  • ハードディスクの物理的な故障(異音がする、認識しないなど)
  • 深刻なパーティションテーブルの破損
  • SSDのコントローラー障害

これらの場合は、データ復元ソフトの活用や専門業者への依頼が必要です。

ディスクユーティリティを開く基本的な手順は以下の通りです。

  • Finder を開き、「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダに移動します。
  • 「ディスクユーティリティ」 をダブルクリックして起動します。

ディスクユーティリティの起動画面とFirst Aidの場所

2. First Aidの役割と仕組み

First Aidは、ディスク上のディレクトリ構造やフォーマットに関するエラーを検出し、修復します。これらのエラーは、システムの突然の終了やアプリの強制終了、誤ったシャットダウンなどによって蓄積されることがあります。放置するとシステム全体が不安定になるため、定期的なチェックが推奨されます。

First Aidの実行中画面と修復プロセスのイメージ

3. いつFirst Aidを実行すべきか?

以下のような症状が現れた場合は、ディスクユーティリティでFirst Aidを実行することをお勧めします。

  • 破損したファイルが頻繁に発生する:システムファイルやアプリケーションが突然壊れる場合
  • 理解できないエラーメッセージが繰り返し表示される:ディスク関連の不明なエラーがポップアップする場合
  • アプリが頻繁にフリーズ・クラッシュする:特定のアプリに限らず、全体的に不安定な場合
  • Macの起動に時間がかかる、または起動しない:起動時にプログレスバーが止まる場合
  • 外付けデバイスが認識されない・マウントできない:USBメモリや外付けHDDが突然見えなくなった場合

4. First Aidを実行する2つの方法

First Aidを実行する方法は、通常時にディスクユーティリティから実行する方法と、リカバリーモードから実行する方法の2つがあります。

方法1:ディスクユーティリティから実行する(通常時)

Macが正常に起動している場合に使う方法です。

  • Finder を開き、メニューバーの「移動」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダに移動します。
  • 「ディスクユーティリティ」 を起動します。
  • 左上の「表示」メニューから 「すべてのデバイスを表示」 を選択します(内蔵ディスクの上位階層まで表示するため)。
  • 左側のサイドバーからスキャンしたいディスクまたはボリュームを選択します。
  • ツールバーの 「First Aid」 ボタンをクリックします。
  • 表示されたダイアログで 「実行」 をクリックします。処理が完了するまで待ちます。

ディスクユーティリティで「すべてのデバイスを表示」を選択しFirst Aidを実行する画面

※ 注意:起動ディスク(Macintosh HD)の修復は、システムが稼働中の状態では制限されることがあります。その場合は方法2のリカバリーモードを試してください。

方法2:リカバリーモードから実行する(Macが起動しない場合)

Macが正常に起動しない場合や、起動ディスクの修復が必要な場合は、リカバリーモードからFirst Aidを実行します。起動方法はお使いのMacのチップ(Intel / Apple Silicon)で異なります。

Intel Mac(Coreシリーズ)の場合

  • Macを完全にシャットダウンします。
  • 電源ボタンを押して起動し、すぐに「Command + R」キーを押し続けます。
  • Appleロゴや回転する地球が表示されたらキーを離します。リカバリーモードが起動します。

Apple Silicon Mac(M1/M2/M3チップ)の場合

  • Macを完全にシャットダウンします。
  • 電源ボタンを長押しし、「起動オプションを読み込み中…」が表示されるまで押し続けます。
  • 「オプション」を選択し、「続ける」をクリックします。リカバリーモードが起動します。

共通の手順(リカバリーモード起動後)

  • 「macOSユーティリティ」ウィンドウで 「ディスクユーティリティ」 を選択し、「続ける」をクリックします。
  • 左上の「表示」→ 「すべてのデバイスを表示」 を選択します。
  • 左側のサイドバーから修復したいディスク(最上位のデバイス)を選択します。
  • ツールバーの 「First Aid」 をクリックし、「実行」を選択します。
  • 修復が完了したら「完了」をクリックし、Macを再起動します。

リカバリーモードでFirst Aidを実行している画面

⚠️ 重要な注意事項

リカバリーモードでのFirst Aidは、起動ディスクがアンマウントされた状態で実行されるため、通常モードよりも強力な修復が可能です。ただし、修復中に電源が切れないよう、必ずACアダプタを接続してから実行してください。

なお、macOS Sonoma以前のバージョンでは起動ディスクに関するエラーが発生することがあります。詳細は以下の記事をご参照ください。

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5. First Aidが失敗した場合の段階的対処法

First Aidを実行してもエラーが修復できない場合でも、諦める必要はありません。以下の段階的な対処法を試してみてください。

ステップ1:セーフモードで再試行する

セーフモードで起動すると、不要な拡張機能やサードパーティ製ドライバを無効化できるため、First Aidが成功しやすくなります。

  • Intel Mac:再起動時に「Shift」キーを押し続けて起動。
  • Apple Silicon Mac:電源ボタン長押しから「起動オプション」→「セーフモード」を選択。

ステップ2:ターミナルでfsckコマンドを実行する

リカバリーモードのターミナルから、より詳細なファイルシステムチェックを行うことができます。

  • リカバリーモードで「ターミナル」を起動します。
  • 以下のコマンドを入力して Enter を押します:
    fsck -fy
  • 「** The volume (ドライブ名) appears to be OK」と表示されれば修復完了です。

ステップ3:SMC / NVRAM(PRAM)をリセットする

ハードウェア関連の設定がディスク認識に影響している可能性があります。

  • SMCリセット(Intel Macのみ):電源を切り、電源ボタンを10秒長押ししてから起動。
  • NVRAMリセット(Intel Macのみ):起動時に「Option + Command + P + R」を20秒間押し続ける。

ステップ4:データ復元ソフトの活用(最終手段)

上記の方法で修復できない場合や、重要なファイルがディスクエラーで開けなくなった場合は、データ復元ソフトが有効です。

EaseUS Data Recovery Wizard for Mac は、破損したディスクやフォーマット済みのドライブからも高い成功率でデータを復元できるプロ仕様のツールです。写真、動画、書類、メールなど幅広いファイル形式に対応し、初心者でも3ステップで簡単に操作できます。

ステップ1.削除されたファイル/フォルダが保存されていた場所を選んで、「失われたファイルを検索」をクリックします。

削除されたファイルを復元する1

ステップ2.クリックしてから、スキャンが開始します。(自動的に開始する高度なスキャンは時間がかかりますが、探せるデータも多いです。)

  • 検索後、左側で「種類」や「パス」を選択することができます。そして、 復元したいファイルを選択し、下の「復元」ボタンをクリックします。

削除されたファイルを復元する2

ステップ3.保存の位置(クラウドを薦めします)を選択して、「保存」すると、復元の作業が完了です。

削除されたファイルを復元する3

6. よくある質問(FAQ)

Q1. First Aidでは何ができますか?

First Aidは、ディスクのディレクトリ構造やフォーマットに関する軽微なエラーを検出・修復します。具体的には、ボリュームビットマップの不一致やジャーナリングの不整合、アクセス権限の異常などに対応します。ただし、物理的なハードウェア障害は修復できません。

Q2. MacでFirst Aidを使用しても安全ですか?

はい、非常に安全です。First AidはAppleが公式に提供する内蔵ツールであり、ディスクを読み取り専用でスキャンするため、データが誤って消去されることはありません。サードパーティ製ツールと異なり、システムとの互換性も完全に保証されています。

Q3. First Aidはどこにありますか?

「アプリケーション」→「ユーティリティ」フォルダ内の 「ディスクユーティリティ」 に含まれています。ディスクユーティリティを起動すると、ツールバーに「First Aid」ボタンが表示されます。

Q4. First Aidはファイルを消去しますか?

いいえ、First Aidはファイルを消去しません。ディスクのメタデータ(ファイルの管理情報)を修復するツールであり、ユーザーデータ自体には一切影響を与えません。安心して実行できます。

Q5. First Aidの実行にはどれくらい時間がかかりますか?

ディスクの容量やエラーの程度によりますが、数秒から数十分程度です。大容量のドライブ(1TB以上)やエラーが多数ある場合は時間がかかることがあります。実行中は絶対にキャンセルせず、完了するまでお待ちください。

7. まとめ

本記事では、Macのディスクユーティリティに搭載されたFirst Aid(応急処置)について、以下のポイントを解説しました。

  • First Aidの役割:ディレクトリ構造やフォーマットエラーの検出・修復(物理障害は対象外)
  • 実行すべきタイミング:アプリクラッシュ・起動トラブル・外付けデバイス認識不良など
  • 実行方法:通常時はディスクユーティリティから、起動しない場合はリカバリーモードから(Intel / Apple Siliconで手順が異なる)
  • 失敗時の対処法:セーフモードでの再試行 → fsckコマンド → SMC/NVRAMリセット → データ復元ソフト

First AidはMacの「自己治癒力」とも言える便利なツールです。定期的な実行でシステムの安定性を保ち、万が一のトラブルにも冷静に対処できるように備えておきましょう。

もし物理障害などでデータが取り出せない場合は、EaseUS Data Recovery Wizard for Mac のような信頼できる復元ツールを活用することをお勧めします。

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