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Windows 10で0x800F0954エラーが出た解決策

アキラ
更新者:アキラ 2025/03/20
   
さわこ
執筆者:さわこ
   

主な内容:

概要:

本記事では、Windows 10における0x800F0954エラーコードが発生する原因を丁寧に解説し、CBSログの削除、PowerShellでの.NET Frameworkインストール、WSUSのバイパス、グループポリシーの設定変更など、各対策の操作手順を具体的にご紹介します。さらに、エラー発生後の大切なデータの復旧方法も説明しています。

EaseUS Data Recovery Wizard

Windowsの更新や.NET Frameworkのインストール時に、エラーコード「0x800F0954」を目にした経験はありませんか?本記事では、このエラーが発生する背景や原因をわかりやすく解説し、具体的な解決策をステップバイステップで紹介します。すべての方法について、元の記事の内容を基にしつつ、より丁寧な説明と詳細な手順を追加していますので、初心者の方でも理解しやすい内容となっています。

0x800F0954エラーとは

エラー0x800F0954は、主にWindows 10でシステムの更新作業や.NET Frameworkのインストール中に発生するエラーコードです。エラーが発生すると、通常の更新手続きが中断され、画面上にエラーコードとともに警告が表示されます。こうしたエラーは、システム内部の設定や構成、あるいは更新サーバーとの通信に起因する場合が多く、ユーザー自身で対処方法を把握しておくことが求められます。

他にもエラー0x80004005の対応策エラー0x80240034の対応策があります。必要があれば、チェックしてみてください。

0x800F0954とは?

0x800F0954エラーが発生する原因

0x800F0954エラーが発生する原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っている場合があります。以下に、代表的な原因を説明します。

1. DISMとCBSログの問題

DISM(Deployment Image Servicing and Management)は、Windowsのイメージ管理や修復に利用されるツールです。このツールは、CBS(Component-Based Servicing)に関連するログを作成しますが、ログ内に不具合があるとエラーが発生することがあります。CBSログの蓄積や破損が原因となる場合、ログの削除が有効な対策となります。

2. .NET Frameworkのバージョン不整合

Windows 10に標準搭載される.NET Frameworkは、システムの最新状態に合わせたバージョンである必要があります。古いバージョンや不整合な設定の場合、更新プロセスで0x800F0954エラーが生じることがあります。特に、DISM経由でのインストール時に問題が起こりやすいため、バージョン管理には注意が必要です。

3. WSUS(Windows Server Update Services)の設定

多くの企業や一部の個人ユーザーでは、WSUSを利用してWindowsの更新を管理しています。しかし、システムがWSUSサーバーに正しく接続できない場合、更新が正常に行われず、エラーが発生するケースがあります。WSUSを利用する環境下では、設定の再確認や必要に応じたバイパスが求められます。

4. ローカルグループポリシーの不一致

ローカルグループポリシーエディターは、システムの各種設定を細かく管理できる便利なツールです。しかし、設定内容と実際のシステム環境が一致しない場合、更新やインストール作業でトラブルが生じることがあります。この場合、ポリシーの見直しや一部機能の無効化が解決の鍵となります。

では、エラーの対処法を見てみましょう。

エラーコード0x800F0954の具体的な対処法

以下では、上記の原因に対応する4つの対策を詳しく説明します。

対処法1. CBS logsを削除する

DISMはCBS logsを生成します。0x800F0954エラーが出た時、最も簡単な対応策はCBS logsを削除することです。まず、CBSログが原因である場合、不要なログファイルを削除することでエラーが解消される可能性があります。

以下の手順でCBS logsを削除してみてください。

ステップ1.「ローカルディスク(C:)\Windows\Logs\CBS」を開きます。

ステップ2. Ctrl+A キーでフォルダー内の全ファイルを選択し、一括削除します。

CBS logsを削除する

ステップ3. ログ削除した後、管理者としてコマンドプロンプトを実行します。

ステップ4.「Dism.exe /online /enable-feature /featurename:NetFX3 /source:C:\sources\sxs」と入力し、インストール手順を再開します。

この方法は、シンプルでありながら多くのケースで効果を発揮します。

対処法2. PowerShellで.NET frameworkをインストールする

DISMでエラーが発生する場合、PowerShellを使用することで正しくインストールできる可能性があります。

以下の手順でPowerShell を使って.NET frameworkをインストールしてみてください。

ステップ1. Windows+Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログで「PowerShell」と入力して開きます。

ステップ2.「Add-WindowsCapability –Online -Name NetFx3~~~~ –Source D:\sources\sxs」と入力し、Enterキーで実行します。

PowerShellの使い方

ステップ3. インストールが完了した後、パソコンを再起動します。

対処法3. WSUSをバイパスする

前述のように、コンピューターのシステムがWSUSを見つけられない場合、Windows更新プログラムをインストールすることはできません。そして0x800F0954エラーが出ます。WSUSを経由している環境では、WSUSサーバーとの通信エラーが原因となる場合があります。以下の手順でWSUSの設定を一時的にバイパスします。

以下の手順でWSUS をバイパスしてみてください。

ステップ1. Windows+Rキーで実行ダイアログを開き、「regedit」と入力して起動します。

ステップ2. レジストリエディターから下記のアクセスに移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU

WindowsUpdate\AUがない場合は、手動で作成する必要があります。

レジストリエディターの使い方

ステップ3. 該当キー内で「UserWUServer」という文字列値を新規作成し、その値を「0」に設定します。

ステップ4. 設定変更後、コンピューターを再起動して、更新プログラムの再取得を確認します。

文字列を編集する

対処法4. グループ ポリシー エディターを実行する

システムのポリシー設定が原因である場合、グループポリシーエディターを用いて適切な設定変更を行うことでエラーを解消できます。

以下の手順に従って、Windows 10でグループ ポリシー エディターを実行して、エラーコード0x800F0954を修正します。

ステップ1. Windows+Rキーを押して実行ダイアログで「gpedit.msc」と入力し、エディターを開きます。

ステップ2.「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「システム」まで移動し、「オプションコンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する」を探します。

オプションコンポーネントのインストールおよびコンポーネント

ステップ3. 該当ポリシーを有効にし、必要な修復オプションを選択して「適用」をクリックします。

ステップ4. 設定変更後、システムを再起動し、エラーが解消されたか確認します。

ポリシーを有効にする

0x800F0954エラー発生後のデータ復旧について

万が一、0x800F0954エラーの影響で重要なデータが失われた場合にも、適切なデータ復旧ツールを利用することで安心して対処が可能です。EaseUS Data Recovery Wizardは、シンプルな操作で誤って削除したファイルや、更新作業中に失われたデータの復旧に役立ちます。直感的な操作と強力なスキャン機能により、必要なデータを迅速に探し出すことができるため、初めての方でも安心して利用できます。

EaseUS Data Recovery Wizard主な機能

  • 誤って破壊したデータを復旧
  • 失われたパーティションを復旧
  • Windowsの更新で失われたデータを復旧
  • NASからデータを復旧
  • 外付けメディアからデータを復旧

ステップ1.インストールできたプログラムを実行して、初期画面ではデータが削除された場所を選んでください。(外付けデバイスの場合、パソコンに接続しておく必要があります。)

削除 データ 復元1
ステップ2.スキャンボタンを押すと、削除したデータがすぐ検出され、普通に「削除されたファイル」フォルダに分類されます。ここでお探しのデータをご確認ください。

削除 データ 復元2
ステップ3.「削除されたファイル」から復元したいデータをご確認の上。最後に、チェックしてリカバリーすれば済むことです。

削除 データ 復元3

Tip:「削除されたファイル」にはデータが見つからない場合、「復元候補」から再度探してみてください。破損状態がひどく、ディレクトリ情報が失ったファイルがここで見つけます。

まとめ

Windows 10で発生する0x800F0954エラーは、CBSログの不具合、.NET Frameworkのバージョン問題、WSUSの設定、グループポリシーの不一致など複数の要因に起因します。本記事でご紹介した4つの対策(CBSログの削除、PowerShellによるインストール、WSUSのバイパス、グループポリシーの見直し)を実施することで、多くのケースでエラーの解消が期待できます。また、万が一データの損失が生じた場合でも、適切なデータ復旧ツールを活用することで、大切な情報を取り戻す手段があることを覚えておいてください。

以上の対策を参考に、日々のシステムメンテナンスにお役立ていただければ幸いです。安心してWindows 10をご利用いただくための一助となれば、これ以上の喜びはありません。

よくある質問(FAQ)

1. 0x800F0954エラーとは何ですか?

0x800F0954エラーは、Windows 10でシステム更新や.NET Frameworkのインストール中に表示されるエラーコードです。このエラーは、CBSログの不具合、.NET Frameworkのバージョン不整合、WSUS(Windows Server Update Services)の設定ミス、またはローカルグループポリシーの不一致など、複数の要因が絡んで発生します。

2. 0x800F0954エラーの主な原因は何ですか?

エラーの原因としては、主に以下の4点が挙げられます。  

  • CBSログ:DISMが生成するCBSログが破損または蓄積している場合、エラーが発生します。  
  • .NET Frameworkのバージョン不整合:システムに適した最新の.NET Frameworkがインストールされていないと、更新時にエラーとなります。  
  • WSUSの設定:WSUSを経由している環境では、サーバーとの通信に問題が生じるとエラーが発生することがあります。  
  • ローカルグループポリシーの設定不一致:ポリシー設定とシステム環境が一致しない場合、更新やインストール時にトラブルが起こる可能性があります。

3. 0x800F0954エラーを解決するにはどのような対策が有効ですか?

エラー解決のためには、以下の対策が効果的です。  

  • CBSログを削除する
  • PowerShellで.NET Frameworkをインストールする
  • WSUSをバイパスする
  • グループポリシーエディターで修正する

また、万が一エラー発生に伴いデータが失われた場合は、EaseUS Data Recovery Wizardなどのデータ復旧ツールを利用して大切な情報を取り戻すことも可能です。

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