Windowsエラーコード【0xc00000e9】の6つの解決方法​​

エラーコード0xc00000e9：なぜ表示するの？

Windowsエラーコード0xc00000e9は、起動プロセス中に発生する典型的なWindowsブートマネージャーのエラーであり、ハードウェア障害またはシステムファイルの破損を示します。このエラーはPCの電源を入れた後、Windowsログイン画面が表示される前に表示されます：「予期しないI/Oエラーが発生しました。エラーコード: 0xc00000e9」。

このエラーはWindowsの起動中にたまに表示します。システムがドライブやディスクにアクセスできず、データの読み取りやコピーが妨げられると、I/O（入力/出力）エラーが発生します。エラー0xc00000e9には、以下のような多様な要因が考えられます：

• システムファイルが損傷しているか、特定のファイルまたはドライバーが不足しています。
• マザーボードのハードディスクコネクタが不良であるか損傷しています。
• コンピューターとリムーバブルストレージデバイス（可搬型記憶デバイス）間の通信が突然切断されます。例えば、Windows をインストールしようとした際に、PC がインストールディスクとの接続を予期せず失った場合です。
• レジストリファイルに不具合があります。
• インストールメディアが不良であるか、ハードディスクまたはそのコントローラーが損傷しています。例えば、ディスク自体に不具合があるか、特定のファイルが欠落、破損または損傷している場合です。
• Windows のインストール ISO ファイルが不正確です。
• マルウェアによる攻撃があります。

Windowsでエラーコード「0xc00000e9」を修正する方法

方法 1：セーフモードで起動し、Windows のエラーをスキャンする

Windows が正常に起動しない場合は、セーフモードで Windows にアクセスできます。起動に成功した場合は、複数のトラブルシューティング手順を試し、Windows をスキャンしてエラーを確認することができます。セーフモードは、診断用起動モードとも呼ばれます。

Windows をセーフモードで起動する方法は？

キーボードの Shift キーを長押しし、画面右下隅の「電源」ボタン内の「再起動」ボタンをクリックして、Windows を再起動します。

Windows が起動すると、高度な回復画面が表示されます。ここで以下のオプションを順番にクリックし、セーフモードで起動します。

トラブルシューティング ＞詳細オプション ＞ スタートアップ設定 ＞ 次の画面で「再起動」

PC を再起動すると、オプションの一覧が表示されます。「4」を選択するか F4 キーを押して、PC をセーフモードで起動します。または、インターネットを使用する必要がある場合は、「5」を選択するか F5 キーを押して、ネットワーク接続付きセーフモードで起動します。

Windows がセーフモードで起動したら、Windows に標準搭載されているエラーチェックツールと「sfc /scannow」コマンドを使用できます。これにより、起動問題の原因となる可能性のある問題をハードディスクとシステムファイルから検出します。

具体的な操作方法を以下に示します：

ステップ 1：Windows PC の画面左下隅にある Windows ロゴを右クリックし、「Windows ターミナル（管理者）」を選択します。

ステップ 2：ユーザーアカウント制御のポップアップウィンドウで「はい」を押します。

ステップ 3：sfc /scannowと入力し、Enter キーを押してスキャンを開始します。

システムファイルチェッカーにより、PC 内のすべての保護対象オペレーティングシステムファイルの整合性が確認されます。この処理が完了するまでには時間がかかる場合があります。エラーが検出されて修復されると、メッセージが表示されます。その後、PC を再起動することができます。

方法 2：Windows スタートアップ修復を実行する

本方法では、エラーコードを解消できる可能性のある Windows スタートアップ修復の実行方法を説明します。具体的な操作手順は以下の通りです：

Windows にログインできない場合は、Windows ディスクまたは Windows 自動修復ツールが用意された USB デバイスを使用します。システムファイルの欠落や破損、レジストリエラー、その他スタートアップ修復で解決できる問題が原因で、このエラーが発生する場合があります。

スタートアップ修復は、高度なスタートアップオプションメニューから利用できます。

ステップ 1：SHIFT キーを押し続けながら、電源アイコンから「再起動」を選択します。

ステップ 2：「オプションを選択」画面で、「トラブルシューティング」＞「詳細オプション」をクリックします。

ステップ3：「スタートアップ修復」をクリックし、Windowsのスタートアップ修復を開始します。

方法 3：PC のマルウェアまたはその他の問題をスキャンする

ウイルスによって Windows が起動できない場合は、起動可能なアンチウイルスプログラムを使用します。他の PC で Windows 用のアンチウイルスプログラムをダウンロードした後、起動可能なドライブにコピーします。ウイルス対策ツールには、通常、Windows ターミナルからシステムをスキャンする起動可能なレスキューツールが含まれています。

PC のウイルスやその他のスパイウェアを適切にスキャンする操作は簡単ですが、数分からそれ以上の時間がかかる場合があります。スキャン時間は、保有するファイルの数や PC の速度に応じて長くなります。

Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールをダウンロード後、実行してください。お使いのWindowsが32ビット版か64ビット版かに応じて、選択すべきバージョンが異なります：（お使いのPCのビット数をご確認ください）MSRT 32ビット版、またはMSRT 64ビット版となります。

Microsoftの無料マルウェア削除ツールは全ての脅威を検出できるわけではありませんが、特定の広範囲なマルウェアを検索しますので、初期対策として適しています。既にツールをお持ちの場合は、Windows Updateでツールを更新し、最新の脅威に対するスキャンが可能な状態にしてください。

​方法4：ブート順序を変更してエラー0xc00000e9を修正する​​

新しいハードディスクを追加した場合、外付けドライブを接続した場合、またはUSBデバイスを取り付けた場合、ブート順序が変更されている可能性があります。システムBIOSのアップグレードが原因となることもあります。PCのBIOSまたはUEFI設定にアクセスし、Windowsがインストールされているハードディスクがブート順序の先頭にリストされていることを確認してください。

BIOSのブート順序を変更するには、以下の手順に従ってください。ブート順序を変更すると、デバイスの起動順序が変わります。

ステップ1:​​ PCの電源を入れる、または再起動する際に、BIOS設定プログラムに入るために押す必要があるキー（通常はDelキーまたはF2キー）を示すメッセージを確認します。メッセージが表示されたら、すぐにこのキーを押してください。

注記:​​ ブート順序オプションの変更手順の詳細は、PCによって異なります。なぜなら、すべてのBIOS設定プログラムは独自のものだからです。メニュー選択または設定項目は、「Boot Options」、「Boot」、「Boot Order」などと表示されている場合があります。「Advanced Options」、「Advanced BIOS Features」、「Additional Options」といった大まかなメニュー項目の中にオプションが含まれていることもあります。

ステップ2:​​ お使いのBIOSツールにアクセスするための説明に従って、ブート順序を変更するオプションを見つけてください。変更はBIOSの「Boot」メニューで行います。

デバイスがリストされている順序がブート順序、つまりPCがオペレーティングシステムの情報を探す順序となります。画面上の順序に従い、BIOSは多くの場合、PC内蔵のハードディスクを「ハードドライブ」として認識し、そのデバイスから最初に起動を試みます。

Windowsがインストールされている正しいハードディスクまたはSSDを選択し、Enterキーを押します。

ステップ 5:オプションが有効になる前にBIOS設定を保存します。これを行うには、BIOSユーティリティが提供するガイダンスを使用して、[Exit]または[Save and Exit]メニューに移動します。

ステップ 6:変更内容を確認し、BIOSを終了します。確認メッセージが表示されたら、「Yes」を選択します。

これでブートシーケンスの変更とその他のBIOS設定が保存され、PCが再起動して新しいブートオーダーに従って起動するようになります。

​方法5：BOOTMGRを使用するようにボリュームブートコードを更新する​​

WindowsデフォルトのBOOTMGR以外のブートローダーを使用している場合、ボリュームブートコードが破損したり、それに関連付けられたりしている可能性があります。この問題は、ボリュームブートコードを更新することで解決されます。コマンドプロンプトを起動し、必要なコマンドを実行するには、以下の手順に従ってください。

​ステップ1:​​ 前の方法と同じく、「スタートアップ設定」（詳細オプション）に進みます。

​ステップ2:​​ 「コマンドプロンプト」を選択します。

​ステップ3:​​ 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

bootsect /nt60 SYS

これにより、Windowsの起動に使用されるパーティションのボリュームブートコードが、Windowsオペレーティングシステムと互換性のあるBOOTMGRに変更されます。

ステップ4:​​ コマンドプロンプトウィンドウを閉じる前に、Windowsインストール用のUSBフラッシュドライブをUSBポートから取り外すか、ドライブからWindowsディスクを取り出してください。

ステップ5:​​ オプションのリストから「続行」または「再起動」を選択します。これで、Windowsが通常通り起動するはずです。

​注記:​​ 通常起動を再度試みた後、何らかのエラーが発生する場合、またはこれで問題が解決しない場合は、bootsect /nt60 ALLコマンドを試してください。

/ALLオプションは、Windowsの起動ボリュームとして使用可能なボリュームのブートコードを更新します（基盤となるディスクパーティションに関連付けられていない動的ボリュームは除きます）。

注意点として、お使いのマシンでデュアルブートをしている場合、このコマンドにより、以前起動していた他のオペレーティングシステムに類似した、しかし逆の性質の問題が意図せず発生する可能性があります。

​​方法6：Windowsを再インストールしてエラー0xc00000e9を修正する​

Windowsを再インストールすると、すべてのシステム変更が解除されます。これにより、破損または消失したシステムファイルが復元され、正常な状態に戻ります。Windowsセットアッププロセス中に既存のWindowsインストールを削除してから新しいオペレーティングシステムをインストール（または以前のものを再インストール）することで、クリーンインストールが実行されます。手順は以下のとおりです。

ステップ1： Windowsダウンロードページにアクセスし、「Windows インストールアシスタント」の下にある「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。

ステップ2:​​ ダウンロードしたWindows インストールアシスタントの実行ファイルを起動してください。

ステップ3:​​ 使用許諾契約の画面で「同意してインストール」をクリックします。

注記:​​ 続行する前に、PC正常性チェックアプリの使用について確認が表示される場合があります。これをインストールすると、お使いのPCがアップグレードの対象かどうかを確認できます。

ステップ4:​​ Windowsのダウンロードが直ちに開始されます。インストールが完了するまでお待ちください。

ステップ5:​​ ダウンロードが完了すると、PCが再起動してWindowsのインストールが開始されます。または、「今すぐ再起動」を選択してすぐにインストールを開始することもできます。Windowsは自動的にセットアップおよびインストールされます。

​​エラー0xc00000e9修正後のWindowsデータ復旧方法​

エラーコード0xc00000e9を修正した後、Windowsユーザーはデータを失う可能性があります。そのため、EaseUS Data Recovery Wizardをご紹介します。本ソフトウェアを使用することで、エラーコード0xc00000e9修正後に失ったWindowsのデータを復元できます。

では、この EaseUS Data Recovery Wizardツールを使用する利点は何でしょうか。

• 削除したファイル、写真、動画、音楽ファイル、文書などを簡単な操作で復元できます。
• ハードドライブ、SSD、USBフラッシュドライブ、ペンドライブからのファイル復元に対応しています。
• 破損したWindowsオペレーティングシステムからのファイル復元が可能です。PCを起動してデータの一覧を取得するため、EaseUSはWinPE起動デバイスを提供しています。
• ウイルス攻撃によりPCが正常に動作しなくなることがありますが、本ツールを使用すればデータを迅速かつ安全に復元できます。
• パーティションが完全に失われた場合、またはシステムが認識できない場合でも、このデータ復元ソフトウェアを使用すればパーティションデータの復旧が容易です。

以上がEaseUS Data Recovery Wizardの特徴となります。公式ウェブサイトから簡単にダウンロードできます。

 

注記:​​ データ復元の成功率を高めるため、EaseUSデータ復元ソフトウェアは、ファイルを失った元のディスクではなく、別のディスクにインストールしてください。

ステップ1．場所の選択

ソフトを実行してください。最初画面で復元したいファイルの元場所（例えE：）あるいは特定の場所を選択して「紛失データの検索」をクリックしてください。そうすると選んだディスクのスキャンを始めます。

ステップ2．スキャンとファイルの選択

スキャンが終わったら、メニューで「フォルダ」あるいは「種類」をクリックしてください。そして、展開されたリストでファイルのフォルダまたは種類を選択してください。ファイル名が知っている場合は、直接に検索することもできます。

※フィルターを利用し、もっと便利に目標のファイルを探せます。

(復元したいファイルを素早く確認し、プレビューすることができます。)

ステップ3．復旧場所を選んでリカバリー

復元したいファイルを選択してから「復元」をクリックしてください。選択されたファイルの保存場所を指定して復元を終えます。

※ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。

結論

したがって、エラー0xc00000e9が発生してシステムが起動しない場合でも、慌てる必要はありません。上記の手順に従うことで、Windows PCに損害を与えることなく、この予期せぬエラーを迅速に修正できます。他の方法がすべて失敗した場合にはWindowsを再インストールしてください。ただし、この操作によりシステムドライブ上のすべてのデータが消去される点にご注意ください。問題が再発する場合は、ドライブを別のものに交換してください。不良または損傷したHDDやSSDがエラー0xc00000e9を引き起こしている可能性があります。

Windowsの再インストール中にデータを紛失した場合は、EaseUS 無料のデータ復元ソフトウェアをダウンロードして使用し、紛失したファイルを復元することができます。それでは、以上です！この記事がお役に立てれば幸いです！

予期しないI/Oエラーが発生しました (0xc00000e9) FAQ

1. 問題ステータス0xc00000e9とは何ですか？​

Windowsエラーコード0xc00000e9は、典型的なWindowsブートマネージャーの問題であり、ブートプロセス中に検出されたハードウェア障害または破損したシステムファイルを示しています。このエラーはPCの電源投入後、Windowsログイン画面の前に表示され、「予期しないI/Oエラーが発生しました」と表示されます。

2. Windowsスタートアップ修復を実行する方法​

Windowsスタートアップ修復を実行する手順は以下のとおりです：

Windowsスタートアイコンをクリックし、電源ボタンアイコンをクリックします。Shiftキーを押したまま、「再起動」を選択します。青い画面が表示されたら、「トラブルシューティング」を選択します。次に、「詳細オプション」＞「スタートアップ修復」の順に進みます。スタートアップ修復プロセスが完了した後、コンピューターを再起動してください。

3. ブートなしでWindows 10を修復する方法​

Windows 10を修復するには：

Windowsの詳細スタートアップオプションメニューを起動します。「トラブルシューティング」＞「詳細オプション」＞「スタートアップ修復」の順に選択します。数分待つと、Windowsがブートなしでスタートアップの問題を修復します。

4. ディスクなしでWindows 10のMBRを修正する方法​

PCを再起動し、ブート中にWindowsロゴが表示されるたびに強制シャットダウンを実行します。この操作を3回行うと、Windows回復環境（WRE）が起動し、システムの復元を実行できます。これで解決しない場合は、詳細設定メニューから「自動修復」を選択してください。それでも解決しない場合は、コマンドプロンプトを選択し、以下のコマンドを順に実行してください：

• bootrec /fixmbr
• bootrec /fixboot
• bootrec /rebuildbcd
• sfc /scannow

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