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容量違いのSSDにクローンするには?やり方と注意点まとめ

さわこ
更新者:さわこ 2025/11/11
   

概要:

容量違いのSSDへのクローンは可能なのか?大きい容量・小さい容量それぞれの注意点や、クローン前の確認事項、失敗しないための手順をやさしく解説。安心してSSDを移行しよう!

 

最近では、パソコンの動作を速くするためにSSD(ソリッドステートドライブ)を使う人が増えています。そして、古いSSDから新しいSSDにデータをそのまま移す「SSDのクローン」もよく行われています。しかし、新しく使うSSDの容量が元のものと「違う」場合、正しくクローンできるのか不安に思う方も多いでしょう。

このページでは、「元のSSDと容量が違っていてもクローンはできるのか?」という疑問を解決します。SSDの交換や容量アップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

容量違いのSSDにクローンは可能か?

より大きな容量のSSDにクローンする場合(例:500GB → 1TB)

この場合は、基本的に問題なくクローンできます。元のSSDよりも新しいSSDの方が容量が大きいので、データの移行に困ることはありません。クローンソフトを使えば、元のデータをそのままクローンしつつ、残りの空き容量を自由に使えるようになります。

ただし、クローン後に未使用の領域ができてしまうことがあるため、必要に応じてパーティション(※データを分けて管理するエリア)を拡張する作業を行うと、容量を最大限に活用できます。

より小さな容量のSSDにクローンする場合(例:1TB → 500GB)

この場合は注意が必要です。結論から言うと、ある条件を満たせばクローンは可能です。

その条件とは、「元のSSDで実際に使っているデータ容量が、クローン先のSSDより少ないこと」です。たとえば、1TBのSSDを使っていても、実際にデータを300GBしか使っていない場合、500GBのSSDにクローンすることは可能です。

Windowsでは「ディスクの管理」機能を使ったり、クローンソフトの画面でパーティションの構成を事前に確認できる場合が多いです。使っていない領域を削除したり、パーティションを縮小調整することで、小さいSSDでも無理なくクローンできる場合があります。

クローン前に確認すべきこと

SSDのクローン作業をスムーズに、そして安全に行うためには、事前にいくつかの重要なポイントをチェックしておく必要があります。

1. 元のSSDの使用容量を確認する

Windowsの場合、エクスプローラーの「デバイスとドライブ」から確認可能です。

ディスクの容量

※:使用容量が移行先のSSDの容量を超えている場合、クローンはできません。その場合はデータ整理や不要なファイルの削除が必要になることもあります。

2. 新しいSSDの接続方法を確認する(SATA/NVMeなど)

次に、新しく用意したSSDの接続方式を確認しましょう。SSDには主に以下の2種類のインターフェース(接続方式)があります:

  • SATA(2.5インチタイプなど、一般的な接続方式)
  • NVMe(M.2スロットを使用、高速なデータ転送が可能)

マザーボードやノートパソコンによって対応している形式が異なるため、自分の機器が新しいSSDに対応しているかを事前に必ず確認してください。

3. クローン失敗時に備えてバックアップを取る

クローン作業中に、思わぬトラブル(クローン失敗、データ破損、接続エラーなど)が起こる可能性もゼロではありません。そのため、作業前には必ず重要データのバックアップを取っておきましょう。

おすすめのクローンソフトとクローン手順

SSDを安全かつ簡単にクローンするには、信頼できるクローンソフトを使うのがおすすめです。中でも「EaseUS Disk Copy」は、使いやすさと高機能のバランスが取れた人気のソフトです。特にこのソフトは、「大容量のSSDから小容量のSSDやHDDへのクローン」に対応しているのが大きな特徴です。

※使用済み容量がクローン先ディスクより少ない場合に限ります。

通常のクローンソフトでは難しい容量の異なるディスクへのクローンも、EaseUS Disk Copyなら自動でパーティションを調整してくれるため、初心者でも安心して操作できます。また、自分でパーティションサイズを手動で調整することも可能なので、状況に応じて柔軟に対応できます。

EaseUS Disk CopyでSSDをクローンする手順:

ステップ1.まずは、EaseUS Disk Copy をパソコンにダウンロードしてインストールし、起動します。起動後、「ディスクモード」を選び、ソースディスクと、ターゲットディスクを指定します。

ソースとターゲットディスクの選択

ステップ2.ディスクのパーティションを調整したい場合は、「高度なモードを有効にします」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

高度なモード

この画面では、クローン先ディスクのレイアウト(パーティション構成)を次の3つから選べます:

  • ディスクを自動調整:ソフトが自動的に最適なレイアウトに変更してくれます(推奨)。
  • ソースと同様にコピー:元のディスクとまったく同じパーティション構成でコピーします(サイズ変更なし)。
  • ディスクのレイアウトを編集:自分でパーティションサイズの変更や移動を手動で設定できます。柔軟に調整したい場合に便利です。

ディスクのレイアウト変更

ステップ3.設定内容を確認したら、「実行」をクリックしてクローン処理を開始します。

※:クローン先のディスク(ターゲットディスク)にある既存のデータはすべて消去されます。必要なデータがある場合は、事前にバックアップを取っておいてください。

クローン開始

よくある質問(FAQ)

1. 小容量のSSDにクローンできないのはなぜですか?

クローン先のSSDが、クローン元より容量が小さい場合、クローンできる「データの量」に制限があります。

たとえば、元のSSDが1TBで、500GBのデータが入っている状態だと、500GB以下のSSDにはクローンできません。クローン先のSSDには、使用データよりも多い空き容量が必要です。また、クローンソフトによっては「パーティションの自動縮小機能」に対応していない場合もあり、その場合は小さい容量のSSDへのクローンは失敗することがあります。

2. Windowsやアプリはクローン後もそのまま使えますか?

はい。基本的にはクローン後も、Windowsやアプリはそのまま使えます。クローン作業では、Windowsのシステム情報・アプリケーション・個人ファイルなどを丸ごとクローンするため、新しいSSDに換装しても以前の環境をそのまま引き継ぐことができます。

ただし、一部のアプリケーション(セキュリティソフトや認証が必要なソフト)は、再認証が必要な場合があります。

3. クローン後にSSDの読み込みが遅くなるのはなぜですか?

クローン後に読み込み速度が遅くなる原因はいくつか考えられます。

主な原因は以下の通りです:

  • SSDとパソコンの接続方式(SATAかNVMe)に互換性の問題がある
  • SSDの「4Kアライメント」が正しく設定されていない(読み書き効率の低下)
  • BIOS設定が最適化されていない(例:AHCIモードが無効、IDEモードになっている)
  • SSD自体が初期不良または旧ファームウェアで性能が出ていない

解決方法:

  • クローンソフトで「4Kアライメント最適化」に対応しているものを使う
  • BIOS設定を確認し、SSDが最もパフォーマンスを発揮できる設定(AHCIモード)に切り替える
  • SSDメーカーのツールでファームウェアを最新バージョンに更新する

まとめ

結論として、元のディスクで使用している容量が、クローン先のディスクの総容量より少なければ、基本的にクローンは可能です。重要なのは「使用している容量」であり、元のディスクの全体容量ではありません。「EaseUS Disk Copy」を使えば、ディスクのクローン作業をスピーディーかつ簡単に行うことができます。

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