Windows 11アップグレード|パーティション削除せずにMBRをGPTに変換する

モンディー |カテゴリ:パーティション管理| 2024年09月24日に更新

概要:

Microsoftは、Windows最新バージョンのWindows 11、Sun Valleyをリリースしました。その優れたパフォーマンスに惹かれ、コンピューターをWindows 11にアップデートしようとするユーザーが多くいるそうです。しかし、Windows 11では、ブート モードをUEFIにする必要があります。この記事では、Windows 11にアップデートする前に、パーティション スタイルを確認する方法と、MBRからGPTに変換する方法について説明します。

2022年6月24日、Microsoft最高製品責任者(CPO)を務めるPanos Panay(パノス・パネイ)は、Windowsオペレーティング システムの新しいバージョンであるWindows 11がリリースされることを発表しました。また、Windows 11のベータ版が、ユーザーに異なるユーザー インターフェイスとより優れたパフォーマンスを示しました。

自分のコンピューターをWindows 10からWindows 11にアップグレードしようとするユーザーが多くいます。Windows 10の定期的なアップデートとは異なり、Windows 11には特定のコンピューター ハードウェア要件があります。以下は、Windows 11最小システム要件です。お使いのコンピューターがWindows 11にアップグレードできるかどうかを確認してください。

Windows 11 MBR或いはGPT?|Windows 11のハードウェア要件

ご覧のとおり、Windows 11のシステム ファームウェアがUEFIに対応する必要があります。それでは、UEFIとは何でしょうか。その答えを一緒に見てみましょう。

UEFIとは何?パーティション スタイルを確認する方法は?

UEFIは、ユニファイド・エクステンシブル・ファームウェア・インタフェース(Unified Extensible Firmware Interface)の略称です。2007年にWindows Vista Service Pack1およびWindows 7で初めて導入され、コンピューターのデフォルトのシステム ファームウェアになっています。UEFIが注目されてBIOS(Basic Input/Output System)に取って代わるのは、UEFIが2.2 TB以上の容量を持つ大容量ハード ドライブをサポートし、コンピューターの起動速度とシャットダウン速度を改善したためです。

UEFIを搭載するコンピューターには、GUIDパーティション テーブル(GPT)があります。MBRパーティション スタイルと比較して、GPTはより柔軟で、最新ハードウェアとより優れた互換性があります。作成可能なディスク サイズとパーティション数に制限がないのはその最大の利点です。MBRディスクでは、最大4つのパーティションしか作成できません。GPTディスクでは、最大128個のパーティションを作成できます。

Windows 11にアップグレードするために、GPTパーティション スタイルが必要です。GPTディスクかMBRディスクかが分からない場合は、次の手順に従ってパーティション スタイルを確認します。

手順1.Windowsアイコンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。

手順2.「ディスクの管理」ウィンドウで、チェックするディスクを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

手順3.「(デバイス)のプロパティ」ウィンドウが開きます。「ボリューム」タブに移動すると、ディスクのパーティション スタイルが表示されます。

パーティション スタイルがGUIDパーティション テーブル(GPT)と表示される場合のみ、Windows 11にアップグレードできます。だが、パーティション スタイルがマスター ブート レコード(MBR)と表示されても、心配しないでください。ディスクをMBRからGPTに変換すればいいです。

Windows PCでMBRをGPTに変換する2つの方法

Windows 11へのアップグレードに加えて、ディスクが2TB以上の容量を持つ場合は、ディスクを最大限に活用するためにMBRからGPTに変換したほうがいいです。Windows PCでMBRをGPTに変換するには、利用可能なオプションがたくさんあります。Windowsの組み込みツールとサードパーティ製のパーティション管理ソフトウェアの両方でもお役に立ちます。
ここでは、MBRをGPTに変換する方法を2つ紹介します。1つは最も簡単で安全なEaseUS Partition Masterを使用することで、もう1つはWindows組み込みツールのディスクの管理を使用することです。

方法1.EaseUS Partition MasterでMBRをGPTに変換する

ディスク パーティションをより適切に管理するために設計されたEaseUS Partition Masterは、ディスクをMBRからGPTに変換するための機能も備えています。しかも、この機能により、パーティションを削除する必要もなくなります。つまり、EaseUS Partition MasterでMBRをGPTに変換すると、データが失われることはありません。
このツールをダウンロードして、以下のガイドに従って、Windows 11にアップグレードする前にディスクをGPTに変換する方法を学びましょう。

MBRをGPTに変換する:

ステップ1. EaseUS Partition Master を実行します。ディスクコンバーターで「MBRをGPTに変換」を選択し、「次」をクリックします。

ステップ2. 変換したいディスクを選択し、「変換」をクリックします。

ステップ3. 「変換」ボタンをクリックすると、ディスクはMBRからGPTに変換し始まります。

ステップ4. 変換に成功しました!

MBRをGPTに変換するビデオ チュートリアル:

EaseUS Partition Master‐スマートなWindows 11アップデート ディスク マネージャー

方法2.ディスクの管理でMBRをGPTに変換する

ディスクの管理では、ボリュームとディスクの拡張、縮小、削除、およびフォーマットがサポートされます。このユーティリティを使用して、パーティションをMBRからGPTに変換することもできます。ただし、この方法ではディスク上のすべてのパーティションが削除されるのでご注意ください。つまり、ディスクに保存されているすべてのデータが失われます。操作を行う前に、必ずパーティションの完全バックアップを作成しておいてください。
パーティションをバックアップしたら、以下の手順に従ってMBRをGPTに変換しましょう。

ステップ1.Windowsアイコンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。

ステップ2.「ディスクの管理」ウィンドウで、ターゲット ディスクのボリュームを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。この操作を繰り返して、すべてのボリュームを削除します。

ステップ3.ディスク全体が未割り当て領域として表示されたら、ディスクを右クリックして「GPTディスクに変換」を選択します。

Windows 11にアップグレードするには、パーティション スタイルをMBRからGPTへ変換すると終わったわけではありません。変換後、ブート モードをUEFIに変更する必要があります。次に、コンピューターがUEFIとBIOSのどちらを使用しているのかを確認する方法を紹介します。

PCのブート モードを確認する方法

ステップ1.「Windows」 + 「R」キーを同時に押します。次に、「ファイル名を指定して実行」ボックスに「MSInfo32」と入力し、「Enter」キーを押します。

ステップ2.「システム情報」ウィンドウが開きます。「BIOSモード」項目を見つけて、UEFIまたはレガシとして表示されるかどうかを確認します。

PCのブート モードがUEFIの場合、UEFIとして表示されます。PCのブート モードがBIOSの場合、レガシとして表示されます。

ブート モードをUEFIに変更する方法

ブート モードをUEFIに変更するには、以下の手順に従ってください。この操作により、データ損失が発生することはありません。
ステップ1.コンピューターをシャットダウンして再起動します。
ステップ2.BIOSセットアップ ユーティリティ画面が表示されるまで、「F2」キーを押し続けます。
ステップ3.「Boot」タブで「Boot」を選択してから、上下の矢印キーを使用して「UEFI」を選択し、「Enter」キーを押します。
ステップ4.変更を保存してこのユーティリティを終了するには、「F10」を押します。

Windowsでセキュア ブートを有効にする方法

ブート モードをUEFIに変更した後、セキュア ブートを有効にする必要があります。これも、Windows 11にアップグレードするための最小要件です。
手順1.Windows検索ボックスで高度なスタートアップを検索します。次に、「高度なスタートアップ オプションを変更」を選択します。
手順2.「回復」 > 「PCの起動をカスタマイズ」を見つけて、「今すぐ再起動」ボタンをクリックします。

手順3.コンピューターが再起動します。次の画面で「トラブルシューティング」をクリックします。

手順4.トラブルシューティングの下で、「詳細オプション」を選択します。

手順5.「UEFIファームウェアの設定」を選択します。

手順6.「UEFIファームウェアの設定」をクリックすると、PCが再起動するか、PCを再起動するように求められます。「再起動」をクリックすると、BIOS画面が表示されます。
手順7.BIOS画面で、「Security」(セキュリティ)タブをクリックします。
手順8.上下の矢印キーを使用して「Secure Boot」(セキュア ブート)オプションを選択し、セキュア ブートを「Enabled」(有効)に変更します。

関連記事:UEFIとBIOS:確認の方法と違い完全解説

Windows 11にアップグレードする前にパーティション スタイルをGPTに変換する!

新しいWindows 11は、GPTパーティション スタイルとUEFIブート モードのみをサポートします。この記事では、ディスクをGPTに変換する2つの方法を紹介ししました。変換中にデータが失われないように、EaseUS Partition Masterを利用することを強くお勧めします。ディスクをMBRからGPTに変換した後、ブート モードをUEFIに変更する必要があります。すべての操作ガイドが本文に記載されていますから、その操作ガイドにちゃんと従う限り、MBRからGPTに正常に変換できるはずです。

よくある質問

1.Windows 11上のすべてのドライブをGPTに変換する必要がありますか。

そういう必要はありません。Windows 11のセキュア ブートとUEFIブート モードを有効にするために、Windows 11をインストールするためのOSドライブのみがGPTである必要があります。データ ドライブについては、ストレージ容量が2 TBを超えていない限り、MBRとして設定してもいいです。

2.Windows 11はGPT若しくはMBRを利用しますか。

Windows 11では、GPTパーティション スタイルのOSドライブが必要です。一方、データ ドライブのパーティション スタイルは、ディスクのストレージ容量に応じて設定されます。2 TBを超える場合は、GPTを利用します。2 TB未満の場合は、MBRを利用します。

3.GPTパーティションでWindows 11を実行できますか。

Windows 11のシステム要件によると、Windowsオペレーティング システムをWindows 11にアップグレードするには、GPTディスク パーティション スタイルが必須な要件です。ですから、「GPTパーティションでWindows 11を実行できますか」の答えはイエスです。