完全解説|MBR と GPTの違い、それぞれの特徴、確認方法、相互変換方法など

Tioka |カテゴリ:パーティション管理| 2024年09月24日に更新

概要:

MBR と GPT、ユーザーに最も利用されているパーティション形式(スタイル)です。多くのユーザーは手持ちのハードディスクがどっちの形式を採用したのか迷いそうなので、MBR と GPTの違い、それぞれの特徴、又は確認方法を紹介する上、MBR と GPTの相互変換方法を皆さんに紹介していきたいと思います。

パーティション形式は、Windowsがどのようにハードディスク上のデータにアクセスすることを決定します。だから、パーティション形式がなければ、ハードディスクを利用することができません。MBR  と GPT、ユーザーに最も利用されているパーティション形式です。

MBRとGPTの特徴と確認方法

この部分では、まずは手持ちのハードディスクのパーティション形式の確認方法を皆さんに紹介する上、MBR と GPTといった2つの形式の特徴を紹介します。

パーティション形式の確認方法

現時点、ほぼ全てのディスクがマスター ブート レコード(MBR)GUID パーティション テーブル(GPT)を採用しています。それでは、手持ちのハードディスクがMBRか、GPTかを確認するにはどうすればいいですか。次はパーティション形式の確認方法を紹介します。

ディスクのパーティション形式を確認するには、専門ツールのPartition Masterを使ってください。パソコンにインストールして立ち上げると、ディスクのリストがインターフェイスで表示され、パーティション形式も表示されます。パーティション形式の確認できましたら、次はMBR と GPTの特徴を皆さんに紹介していきたいと思います。

MBR及びGPTの特徴と基本構造完全解説

この部分では、別々でMBRとGPTの特徴及び基本構造を皆さんに紹介します。日常的にもよく見られるものなので、これについての知識を増やしても悪くもないと思います。

MBRの特徴と基本構造

MBR(Master Boot Record)、1983年にIBM PC DOS 2.0に初発表された古いディスクタイプです。ドライブの一番先にあるセクターの名前で名付けられています。下記は下記はMBRの基本構造図です。

MBRセクター

MBRとGPTディスクの一番先のセクターも同じくMBRセクターです。このセクターのサイズは512バイトとなり、マスターブートコード(446バイト)とディスクパーティションテーブル(DPT、64バイト)とブートサイン(2バイト)を含んでいます。これらの情報は現在使用中のディスクの組織を記録しています。だから、もしこのセクターに破損があると、このディスクが利用できなくなります。このような場合は、MBRを再構築する必要があります。

パーティション

ディスクを利用してデータを保存するため、複数のパーティションに分ける必要があります。MBRディスクにプライマリーパーティションと拡張パーティションといった2種類のみを作成できます。プライマリーパーティションには、データを保存することができますし、オペレーティングシステムがインストールしてそこからパソコンを起動することも可能です。拡張パーティションは、プライマリーパーティションと異なり、ドライブレターとファイルシステムが含まれています。拡張パーティションの容量を利用するため、拡張パーティションをロジカルパーティションに分ける必要があります。

ディスクパーティションテーブルの容量が合計64バイトになり、パーティションの情報が16バイトになるので、MBRディスクに最大4つのパーティションが作成されることが可能です。それ以上のパーティションを作成したい場合は、1つのプライマリーパーティションを拡張パーティションにしてロジカルパーティションを作成する必要があります。(1つの拡張パーティションには複数なパーティションが作成可能です。)MBRディスクで4つ以上のプライマリーパーティションを作成する場合はエラーが発生します。

関連記事:対処法:ディスクに存在するパーティションの数が既に上限に達している

MBRの最も目立っているデメリットは、MBRディスクの最大容量の制限が2TBということです。だから、ディスクのパーティション形式がMBRの場合、2TB以上のディスクを利用して、最大2TBの容量のみを利用できます。

GPTの特徴と基本構造

GPT(GUIDパーティションテーブル)、MBRよりもっと新しい規格です。MBRと比べると、GPTの方が互換性がいいです。

保護MBR

GPTディスクの一番先にあるセクターもMBRセクターになり、MBRディスクのと異なり、GPTディスクの保護MBRは、MBRディスクのみにサポートするツールがGPTパーティションを破壊することを防ぐ機能を発揮しています。

プライマリーGPTヘッダー

GPTディスクの2番目のセクターには、プライマリーGUIDパーティションテーブルヘッダーが保存されています。プライマリーGUIDパーティションテーブルヘッダーは、パーティションテーブルからなるパーティションエントリーの場所とサイズ情報と、巡回冗長検査(CRC32)のチェックサムが内包されています。

パーティションエントリー

三番目のセクターから30-40番目のセクター(合計32個セクター)の部分はパーティションエントリーとなります。一般的には、GPTディスクに無制限なパーティションが作成可能ですが、オペレーティングシステムによってパーティション数が制限される可能性があります。例えば、Windows環境下でパーティションエントリーのサイズは128バイトなので、パーティションを最大128(32*512/128)個作成することができます。これはMBRディスクと比べる最もの違いです。

パーティション

GPTディスクにプライマリーパーティションを無制限に作成することができるので、拡張パーティション、又はロジカルパーティションが存在しません。

バックアップパーティションエントリー/プライマリーGPTヘッダー

GPTディスクはディスクの最後にあるプライマリーGPTヘッダーとパーティションエントリーを自動的にをバックアップします。これはGPTディスクがMBRディスクより安全性と信頼性が高い原因です。GPTヘッダー、若しくはパーティションテーブルが破損すると、これらのバックアップからデータを復元してくれる可能性があります。

MBRとGPTの違い

MBRとGPTの特徴と基本構造によって、下記掲載されているように、根本的な違いがあります。

違うブートモード

およそ全てのWindows搭載パソコンがBIOSとUEFIといった2つブートモードで起動しています。MBRディスクがBIOSをサポートし、GPTディスクがUEFIをサポートしています。

OSとの互換性が違う

MBRディスクとGPTディスクモードもオペレーティングシステムに幅広く対応しています。ただし、GPTは比較的に新しいパーティション方式なので、古いOSバージョンをサポートすることができません。だから、GPTディスクは32ビットのWindows XP、Windows Server 2003をサポートできませんが、それ以外のWindows 7、Windows 8、Windows 10、Windows Server 2008、Windows Server 2012、Windows Server 2016などの現在すべてのWindowsオペレーティングシステムをサポートできます。その一方で、MBRディスクはほぼ全てのバージョンと互換することができます。

サポートするディスク容量が異なる

MBRディスクとGPTディスクの最大容量が違います。MBRディスクは最大2TBのディスクに対応することができますが、GPTディスクには容量の制限がありません。だから、容量が2TB以上のディスクを利用したい場合は、GPTを採用したほうがいいです。

作成可能なパーティションの数が違う

MBRディスクとGPTディスクで作成するパーティションの数が違います。MBRディスクには合計4つのプライマリーパーティションが作成可能です。その一方、GPTのディスクでは、OSの制限がなければ作成可能なパーティションも無制限になります。

MBRディスクとGPTディスクのメリット・デメリット

パーティション方式を決定する時に、それぞれのメリットとデメリットを知る必要があります。

MBRディスクよりGPTディスクのメリット

2TB以上のディスクをサポート可能
無制限なパーティションを作成可能
巡回冗長検査が含まれる
プライマリーGPTとパーティションエントリーが含まれ、データの安全性が高い

GPTディスクよりMBRディスクのメリット

MBRの発表時間が早いので、MBRは最も多いWindowsエディションをサポート可能、特に古いOSバージョン

MBRとGPTディスクの相互変換する方法

もし、現在使用中のパーティション方式を変更したい場合は、MBRとGPTの間、相互変換することが可能です。ただし、もしシステムディスクのパーティション方式を変更する場合、相応のファームウェアが備えていることを確保してください。つまり、MBR-BIOS/GPT-UEFI、そうしないと、パーティション方式を変更すると、正常に起動する可能性があります。

それでは、下記は無料なパーティション管理ソフトでMBRディスクとGPTディスクの相互変換方法を紹介します。パーティション方式を変更したい方は、下記のステップに従ってください。

1.EaseUS Partition Masterを実行します。MBRディスクを右クリックして、「GPTへ変換」を選択します。(現在のパーティション方式はGPTの場合は、「MBRへ変換」を選択して下しさい。)

2.ソフトが10秒以内で迅速にディスクのパーティション方式の変換プロセスの実行を準備します。

3.パーティション方式の変換の準備が完了した後、左上にある「保留中の操作」でタスクの内容を確認することができます。

4.最後に「適用」をクリックして、パーティション方式の変換が始まります。

まとめ

ここまでは、MBRとGPTディスクの基礎知識が分かるようになると思います。これらの知識、又は情報を頭に入れると、もっと合理的なパーティション方式を選択することができると思います。

MBR と GPTに関するよくある質問

1.SSDはMBRとGPTのどちらを選ぶべきですか?

この記事の前のMBRとGPTの比較から、SSDのディスクにはGPTの方が適しているはずです。 GPTはSSDで4つ以上のプライマリパーティションをサポートしています。 2TB以上の記憶容量に対応しています(MBRと比べる)。 さらに、新しいUEFIベースのシステムとの互換性を高めています。

2.お使いのコンピュータがMBRかGPTかを判断する方法は?

ディスクの管理で、確認したいディスクを右クリックします。 「プロパティ」>「ボリューム」を選択します。「 パーティションスタイル」の右側に「GUIDパーティションテーブル(GPT)」または「マスターブートレコード(MBR)」が表示されます。

3.MBRをGPTに変換するとどうなりますか?

この記事の方法で、EaseUS Partition Masterを使用する場合、パーティションスタイルだけが変更されることができます。データもパーティションもすべて以前と同じです。しかし、Windowsのディスク管理や他のツールを使って、無料でMBRからGPTのディスクに変更した場合、ディスクに3つのことを起こる可能性があります。データの損失や、パーティションの損失、パーティションスタイルの変更です。