SSDクローンの方法とおすすめソフト

さわこ |カテゴリ:ディスクコピー| 2025年10月27日に更新

概要:

HDDからSSDへの交換やOSごとのディスク移行にお困りですか?本記事では、初心者でも簡単にできるSSDクローンの方法や、おすすめのクローンソフトを手順付きでわかりやすく解説します。

パソコンの動作が遅く感じたり、容量不足を感じたりしたことはありませんか?そんなとき、多くの人が検討するのが「SSD(ソリッドステートドライブ)への換装」です。SSDは、従来のHDD(ハードディスクドライブ)に比べて読み書き速度が圧倒的に速く、パソコンの起動やアプリの動作もスムーズになるため、快適な作業環境を手に入れることができます。

では、「SSDクローン」とは何でしょうか?

簡単に言えば、現在使っているHDDや古いSSDに入っているデータを、そっくりそのまま新しいSSDに複製することを指します。ファイルだけでなく、Windowsシステムやアプリの設定、ユーザーデータまで一括で移行できるのが大きなメリットです。

SSDクローンは以下のような場面で特に役立ちます:

  • HDDからSSDへの交換(パフォーマンス向上のため)
  • 小容量のSSDから大容量のSSDへの移行
  • Windows OSやアプリ環境のまま、ディスクを新しい端末へ移したい場合

これらの場面で、ゼロからOSやアプリを再インストールしなくても済むSSDクローンは、時間と手間を大幅に削減しながら、快適なPC環境を維持できる非常に便利な方法です。この記事では、そんなSSDクローンの基本について丁寧に解説し、初心者の方でも安心して理解できるようにご案内していきます。

SSDクローンの前に知っておきたいこと

SSDへの換装やクローン作業は、手順通りに行えばそれほど難しくありませんが、スムーズに進めるためには事前にいくつか確認しておくべきポイントがあります。この章では、クローンに取りかかる前にぜひ押さえておきたい基礎知識と準備物について解説します。

クローンとバックアップの違い

  • クローン(Clone):現在のディスクの内容を、別のディスクに「そっくりそのまま」コピーすることです。OSやアプリ、設定、ファイルすべてが対象となり、新しいSSDを差し替えるだけで元のPC環境を再現できます。
  • バックアップ(Backup):主に重要なファイルやフォルダ、システム設定のみを保存しておくことです。復元の際は手動作業や再インストールが必要になる場合があります。

つまり、クローンはOSごと完全にコピーして「そのまま起動できる」状態を作ることが目的となり、時間の節約や作業の簡略化につながります。SSDへの換装には、クローンの方が圧倒的におすすめです。

クローンする際の注意点

クローン作業を始める前に、以下のポイントを必ず確認しておきましょう:

  • 保存先SSDの容量が、元のディスクより大きいこと:新しいSSDの容量が十分でないと、クローン中にエラーが起きたり、データが失われる可能性があります。ただし、使用済み容量が少なければ、容量の小さいSSDでもクローンできる場合もあります(※ソフトによって異なります)。
  • SSD内のデータがすべて消去される:クローン作業では、新しいSSDの内容がすべて上書きされます。事前に必要なデータがあれば、別途バックアップしておきましょう。
  • システムの状態を確認する:不要なファイルやエラーがある場合は、クローン前にディスクのクリーンアップやスキャン(例:chkdsk / スマートエラー確認)を行うと、より確実でスムーズに作業できます。

SSDクローンに必要なもの

  • 新しいSSD: 容量は現在のディスクより同等かそれ以上がおすすめ。信頼性の高いメーカー(Crucial、Samsung、SanDiskなど)の製品が人気です。
  • クローンソフト:EaseUS Disk Copy、Macrium Reflectなど。初心者でも使いやすいインターフェースを備えたソフトを選ぶと安心です。
  • SSD接続用のUSB-SATAアダプタまたは外付けケース:ノートパソコンの場合、内蔵スロットが1つしかないケースが多いため、USB経由で新しいSSDを接続できる変換アダプタや外付けケースが必要になります。
  • ドライバー類(必要に応じて):デスクトップPCの場合、内蔵SSDの取り付けにはドライバーでカバーを開ける作業が必要なこともあります。

おすすめのSSDクローンソフト

SSDへの移行にあたり、作業を安全かつ短時間で行うためには、信頼できるクローンソフトの利用が欠かせません。中ではもっともおすすめなのはEaseUS Disk Copyです。EaseUS Disk Copy は、わかりやすい操作と豊富な機能を両立した、高評価のクローンソフトです。パソコンやSSDの知識が少ない初心者でも、数ステップで簡単にディスクのクローンが作成できます。

🛠️ 主な機能:

  • OSやシステム全体を丸ごと別のディスクにクローン
  • パーティション単位またはディスク全体のクローンが可能
  • SSD最適化(4Kアライメント)に対応
  • USB起動ディスクの作成機能(PCが起動できない場合にも対応)

SSD換装:OSを含むHDDをSSDに完全にクローンする

本文では、SSD換装の手順を詳しく説明していきたいと思います。この内容に沿って行えば、だれでも簡単にSSD換装することができます。

クローンソフトを使ってSSDをクローンする手順

ステップ1.EaseUS Disk CopyをPCにダウンロードし、実行します。「ディスクモード」をクリックし、ソースディスクを選択します。「次へ」をクリックして続行します。

注:ソースディスクをセクタ単位でクローンする場合、ターゲットディスクは少なくともソースディスクと同じサイズかそれ以上のサイズである必要があります。

ステップ2. ターゲットディスクを選択します。ターゲットディスクがSSDの場合、チェックを入れます。さらに、ディスクの自動調整なども選択できます。

ステップ3. クローンすると、ターゲットディスクのデータが消去されますので、ご注意ください。そして「続ける」をクリックして、クローン作業を開始します。

💡なぜEaseUS Disk Copyがおすすめなのか?

  • シンプルでわかりやすい操作性
  • OS移行からデータディスクまで幅広く対応
  • 初心者~経験者まで満足できる柔軟性
  • 日本語サポートもあり安心感が高い

SSDクローンに関するよくある質問

ここでは、SSDクローンに関してユーザーからよく寄せられる疑問や不安について、わかりやすく解説します。

1. OSを含めたシステム全体をクローンできますか?

はい、可能です。信頼性の高いクローンソフト(例:EaseUS Disk Copyなど)を使用すれば、WindowsのOS、アプリ、設定、ユーザーデータを含むシステム全体を、新しいSSDへ一括でクローンできます。また、クローン後は、個別に再インストールなどの手間がかからず、元のPC環境をそのまま使用することができます。

2. クローン後、元のHDDはどうすればいい?

基本的には予備として保管するのがおすすめです。

クローンが成功し、新しいSSDが正常に動作していることを確認できたら、元のHDDはそのまま「バックアップ用」として保管するのが安心です。何かトラブルがあった場合でも、元に戻すことが可能だからです。

もし、パソコン内に2台のドライブを搭載できる場合は、元のHDDを「データ用ドライブ」として再利用することもできます。その際は、OSが二重起動しないよう、元のHDDのシステム領域を消去するか、BIOSで起動順を変更するなどの設定が必要です。

3. 異なる容量やメーカーのSSDでもクローンできますか?

はい、可能ですが注意が必要です。異なる容量やメーカーのSSDであっても、クローンすることは可能です。ただし、新しいSSDの容量が「使用領域」よりも小さいとクローンはできませんので、空き容量を確認しておく必要があります。

<例:500GBのHDD→250GBのSSDの場合>

HDDの使用済み容量が200GB以下であれば、250GBのSSDにクローン可能です(一部ソフトではサイズ調整対応)。

また、メーカーが異なっても基本的には問題ありませんが、SamsungやCrucialなどの大手SSDにはメーカー専用のクローンツールが付属していることがあり、その場合は互換性や操作性が高い点で有利になります。

4. クローン後、起動しない原因は?

いくつかの原因が考えられます。以下をチェックしましょう。

  • BIOS/UEFIの起動順設定の問題:クローン後は、新しいSSDが正しく「起動ディスク」として設定されているかを確認してください。起動順が古いHDDのままだと、新しいSSDが認識されません。
  • MBRとGPTの違い:古いディスクがMBR形式、新しいSSDがGPT形式(またはその逆)の場合、UEFI/Legacyモードとの互換性に注意が必要です。
  • クローン中にシステム領域が正しくコピーされていない:クローン時の設定ミスや、ソフトの制限によって、システムファイルが移行されなかった可能性もあります。
  • クローンソフトが対応していない/設定が不完全:無料ソフトなどで機能制限がある場合、OSごと正しくクローンできていないことがあります。OS移行対応のツールを使用しましょう。

万が一起動しない場合は「スタートアップ修復」や「Windows回復USB」などで復元できる可能性があります。うまく解決できない場合は、公式サポートに相談するのも安心です。

まとめ

SSDクローンは、一見むずかしそうに思えるかもしれませんが、信頼できるクローンソフトと正しい手順さえあれば、初心者でもしっかり行うことができます。PCの動作が遅いと感じている方や、容量不足に悩んでいる方には特におすすめです。

自作PCユーザーだけでなく、ノートパソコンの換装やアップグレードを考える方にも最適な方法です。SSDの高速性を最大限に活かすためにも、早めに換装とクローンを検討してみましょう。