【徹底解説】RAIDアレイをクローンする方法

chalk |カテゴリ:バックアップと復元| 2024年09月24日に更新

概要:

ディスクを交換するために、パソコンユーザ、特にWindows ServerユーザがRAIDアレイをクローンする必要があります。つまり、データを別の場所に移動し、ハードウェアRAIDを再構築してから、データをリカバリしなければなりません。それはかなり時間がかかります。それで、今回はRAIDアレイをクローンする簡単かつ安全な方法を紹介します。

RAIDアレイをクローンする理由は?

「現在使用中のRAIDディスクの容量は小さいので、容量がもっと大きな1つに交換したいと思います。でもRAIDディスクの構造はとても複雑で、データ損失なく交換できる方法はありますか?教えてください!」

RAIDディスクをデータ損失なしで交換するために、パソコンユーザ、特にWindows ServerユーザはRAIDディスクアレイをクローンする方法を知っておく必要があると思います。

例えば、ハードウェアRAIDのパーティション領域が不足になる場合、より大きなハードディスクでハードウェアRAIDを再構築することにします。だから、大きなRAIDディスクアレイを新しく構築して、交換すると、以前のディスクからデータを引き継ぎする必要があります。このような時に、データの損失を防ぐには、RAIDディスクアレイ及びそのクローン方法について理解しなければなりません。

RAID(ディスクアレイ)とは

RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks、または Redundant Arrays of Independent Disks、レイド)2台及びそれ以上のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術です。複数台のハードディスクを組み合わせて、仮想的な1台のハードディスクにすると、ディスクの安全性を高めることもできますし、ハードディスクの性能(データの処理速度)も大幅に向上することができます。RAID(ディスクアレイ)の種類は様々ありますが、RAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6はユーザーに一番広く利用されます。また、RAIDの種類によってそれぞれの特徴も随分違っています。

表1:RAID 0からRAID 6までの特徴

追加説明: RAID6では、2種のパリティを異なるディスクに配置すること(ダブルパリティ)により、同一RAIDグループ内の2台のディスク故障までを救済できるようにしたものです。RAID5と比較すると、台以上のハードディスクで利用可能、2台のHDDの障害台数が許容されます。RAID6は、その他のRAIDとくらべて耐障害性の高いRAID構成です。

表2:RAIDレベルの違い

RAID(ディスクアレイ)のクローンについて

上記のことから、RAID(ディスクアレイ)の構造は普通のディスクと全く違うので、RAIDディスクを換装したい場合、クローンする方法も随分違っています。だから、データの紛失、ハードディスクの不具合などを避けるため、非常に信頼性のある方法を選択する必要があります。ここで、EaseUS Disk Copy という信頼できるクローンソフトを皆さんに紹介します。このソフトは非常に有名的なクローンソフトとして、RAID(ディスクアレイ)のクローンにも完璧に対応できるので、もし容量がもっと大きなRAID(ディスクアレイ)に換装したい場合、このソフトを使って無事にクローンをやり遂げられると思います。

それで、今回はRAIDアレイをクローンする簡単かつ安全な方法を紹介します。

EaseUS Disk Copy でRAIDアレイをクローン

EaseUS Disk Copy は、ファイルバイファイルまたはセクターバイセクターでRAIDアレイをクローンできるディスククローンソフトです。以下はEaseUS Disk Copyを使って、RAIDアレイをクローンするチュートリアルです。

ステップ1.ソフトの初期画面で「ディスクモード」を選択します。それから、ソースディスクを指定して「次へ」をクリックします。

ステップ2.ターゲットディスクを選択した上、「次へ」をクリックします。

ご注意:

①ターゲットディスクはソースディスクと同じまたはそれ以上の容量であることを確認してください。

②クローンすると、ターゲットディスク上のすべてのデータが消去されますので、ご注意ください。

ステップ3.ターゲットディスクがSSDの場合、SSDの最適化をチェックしてください。そしてディスクのレイアウトを編集して「実行」をクリックします。

  • ディスクを自動調整します:ターゲットディスクが最適な状態で動作できるように、デフォルトでディスクのレイアウトをいくつか変更。
  • ソースとしてコピーします:ターゲットディスク上で何も変更せず、レイアウトはソースディスクと同じ。
  • ディスクのレイアウトを編集します:ターゲットディスク上で手動でパーティションのレイアウトをリサイズ/移動することができます。

ステップ4.ディスククローンのプロセスが始まります。

一般的に、すべてのソフトがWindows環境でRAIDアレイをサポートしていますが、ほとんどのソフトがブータブルディスクをサポートしていません。そのため、ブータブルディスクでリストアやクローンを実行する場合、これらのソフトは役に立ちません。EaseUS Disk Copy はWinPEブータブルディスクをサポートして、Windowsに入らなくてもRAIDアレイのバックアップとリカバリを簡単に実行できます。

まとめ

実は、RAIDを使うときには、データの管理にも気を配る必要があるのです。 また、上記の EaseUS Disk Copy を使って、データをクローンしておくのはいい方法だと思います。