パソコン引越しソフトは必要?データ移行方法まとめ

さわこ |カテゴリ:PC引越し| 2025年09月29日に更新

概要:

本記事では、引越しソフトを使わずにデータを移す方法(USBメモリ、クラウド、LAN接続)とソフトを使う方法を解説。それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

パソコンを買い替える際、多くの人が頭を悩ませるポイントのひとつが「データの移行」です。長年使ってきたパソコンには、大切な写真やドキュメント、アプリケーション、設定情報など、日々の仕事や生活に欠かせない多くのデータが詰まっています。これらの内容を新しいPCにきちんと移すにはどうすればよいのか、特にパソコンにあまり詳しくない方やデータ量が多い方にとっては、大きな疑問や不安の種となります。

そこで浮かんでくるのが「パソコン引越しソフトって本当に必要?」「自分でコピーすれば済むのでは?」といった素朴な疑問です。本記事では、そんな疑問を解消すべく、ソフトを使わない方法と使う方法の両方を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

引越しソフトを使わずにデータを移行する方法

方法1. 外付けHDDやUSBメモリを使う

もっとも一般的で多くの人が最初に思いつく方法が、外付けハードディスクやUSBメモリを使ってデータを手動でコピーする方法です。旧パソコンからドキュメント、写真、音楽、動画などの必要なファイルをUSB機器にコピーし、それを新しいパソコンに移すというシンプルな手順です。

メリット デメリット
  • ほとんど費用がかからず、操作も簡単。
  • アプリやシステム設定、ユーザー情報などは移行できない
  • データ量が多いと時間がかかり、途中で操作を中断するとデータを失うリスクもある。

🧑‍💻適用対象:移行したいデータが少なく、外付けHDDやUSBメモリをすでに持っている方。

方法2. クラウドサービスを利用する

クラウドストレージを活用してデータを移行する方法も、手軽で人気のある選択肢のひとつです。具体的には、OneDrive、Google Drive、Dropboxなどのクラウドサービスを使って、旧パソコンのデータを一度クラウド上にアップロードし、新しいパソコンから同じアカウントでログインしてデータをダウンロードする、という流れになります。

メリット デメリット
  • インターネット環境があればどこからでもアクセス可能
  • 複数のデバイス間でデータ共有が容易
  • ブラウザやアプリで簡単に操作できる
  • 大容量データは転送に時間がかかる
  • 無料プランは容量制限あり、有料になる場合も
  • オフライン環境では利用できない

🧑‍💻適用対象:写真や書類など軽めの個人データを移したいライトユーザーに適しています。普段からクラウドサービスを利用している方や、複数端末でデータを管理したい方。

方法3. LANケーブルを直接接続する

LANケーブルを使って、旧パソコンと新パソコンを直接接続し、データを移行する方法です。Windowsに搭載されている「近距離共有」機能や「ファイルの送信」機能を使って、ネットワーク経由でファイルをやり取りします。

メリット デメリット
  • 外付けHDDやUSBメモリなどのストレージデバイスが不要
  • 内部ネットワーク経由で行うため、うまく設定すれば転送速度が速い場合もある
  • ネットワーク設定や共有設定などが必要なので、初心者にはやや難しく感じることがある
  • セキュリティ設定によってはうまく共有されないケースもある

🧑‍💻適用対象:パソコンの基本操作やネットワーク設定に慣れている中〜上級者。

📝詳しい手順は:PCからPCへファイルを転送する方法[完全ガイド]

引越しソフトを使ってデータを移行する方法

パソコンの引越し作業を効率よく行う方法のひとつが、専用の「引越しソフト」を使うことです。この方法では、ファイルだけでなく、アプリケーションや設定情報、ユーザーアカウントなどもまとめて自動で移行できるため、手間を大幅に減らすことができます。

メリット デメリット
  • 操作が簡単で、パソコンの初心者でも扱いやすい
  • アプリやシステム設定、ユーザー情報も移行できる
  • 大量のデータや複数のプログラムの移行が効率的に行える
  • フル機能を利用するには、多くの場合有料版の購入が必要

🧑‍💻適用対象:できるだけ簡単・確実にデータを移行したいと考えている方。

ここでは、EaseUS社が提供するパソコン引越しソフト「EaseUS Todo PCTrans」を例に、データを移行する手順を解説します。下のボタンをクリックすると、ソフトをダウンロードして実際にお試しいただけます。

EaseUS Todo PCTransは、3つのデータ転送方法を提供しています:

  • ネットワークを使ってデータを移す方法:2台のパソコンを同じWi-Fiや有線ネットワークにつなげると、選んだファイルやソフトを直接新しいパソコンに移すことができます。
  • ケーブルを使ってデータを移す方法:2台のパソコンを専用のケーブルでつなぐと、選んだファイルやソフトを直接新しいパソコンに移すことができます。
  • バックアップファイルを使ってデータを移す方法:古いパソコンでデータ全体のバックアップを作成します。それを外付けハードディスクや共有フォルダーなど、新しいパソコンからアクセスできる場所に保存します。そして新しいパソコンでそのバックアップを読み込んで、データを元に戻します。

ここでは、ネットワークを使ってデータを移す方法を説明します。

ステップ1:古いパソコンの準備

まず、古いパソコンに EaseUS Todo PCTrans をインストールして起動します。「データ転送」→「古いPC」を選択してください。

次に、「直接転送」を選び、「次へ」をクリックします。

ステップ2:新しいパソコンの準備

新しいパソコンにも EaseUS Todo PCTrans をダウンロードして起動し、「新しいPC」を選択したら「次へ」をクリックします。

「直接転送」を選んで「次へ」をクリックし、「ネットワーク」を選択してもう一度「次へ」をクリックします。すると、自動的に古いパソコンがスキャンされます。

※両方のパソコンが同じネットワーク(LAN)に接続されている必要があります。

表示された古いパソコンを選択して「接続」をクリックしてください。接続が完了すると、古いパソコン内のデータがスキャン・分析されます。少し時間がかかることがあります。

ステップ3:転送するファイルの選択

新しいパソコン側で、転送したいアプリ、ファイル、アカウント設定などを選びます。選択が終わったら「転送」ボタンをクリックして、データの引っ越しを開始しましょう。

💻EaseUS Todo PCTransは、パソコン間のデータ移行だけでなく、大容量ファイルの整理や、アプリの別ドライブへの移動、ソフトウェアのプロダクトキーの確認など、さまざまな便利機能を備えています。

方法ごとの費用・時間・手間をわかりやすく比較!

ここでは、「外付けHDD/USBを使う方法」、「クラウドサービスを利用する方法」、「LANケーブルを使う」と「引越しソフトを使う方法」について、費用の目安を比較してみましょう。下記の表を参考にしながら、自分にとって最適なデータ移行方法を見つけてみましょう。

方法 費用 手間

外付けHDDやUSBメモリで手動コピー

すでにお持ちの場合はお金かかりません。

32GB USB 500円~

128GB USB 1200円~

外付けHDD 1T 9000円~

⭐⭐⭐⭐⭐

クラウドサービスを利用

Google Drive:15GB無料で利用可能。100GBは月額250円。

OneDrive:5GB無料で利用可能。100GBは月額260円。

Dropbox:2GB無料で利用可能。2TBは月額約15,00円。

⭐⭐⭐⭐

LANケーブルを使った直接接続

完全無料 ⭐⭐⭐

引越しソフト - EaseUS Todo PCTrans

1ヶ月間ライセンス:4,378円(税込)

1年間ライセンス:6,578円(税込)

永久ライセンス:9,229円(税込)

どの方法にもメリット・デメリットがありますので、「すぐに移行したい」「作業はカンタンに済ませたい」「できるだけお金をかけたくない」など、ご自身の目的やスキルにあわせて、ぴったりの手段を選んでくださいね。

まとめ

パソコンのデータや環境を新しいパソコンに移すときには、自分の目的やスキルに合わせて方法を選ぶことが大切です。

とにかく簡単に確実に移行したい人 → 「引越しソフト」がおすすめ

多少の費用はかかりますが、時間と手間を節約でき、トラブルも少ないのが特徴です。「すぐにこれまで通り使いたい」という方にぴったりです。

お金をかけず、自分の手でやってみたい人 → 「手動移行」でも大丈夫

「できるだけコストをかけたくない」「パソコンの操作にある程度自信がある」「必要なデータだけを整理して移したい」という人には、手動移行という方法もあります。