概要:
本記事では、引越しソフトを使わずにデータを移す方法(USBメモリ、クラウド、LAN接続)とソフトを使う方法を解説。それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
パソコンを買い替える際、多くの人が頭を悩ませるポイントのひとつが「データの移行」です。長年使ってきたパソコンには、大切な写真やドキュメント、アプリケーション、設定情報など、日々の仕事や生活に欠かせない多くのデータが詰まっています。これらの内容を新しいPCにきちんと移すにはどうすればよいのか、特にパソコンにあまり詳しくない方やデータ量が多い方にとっては、大きな疑問や不安の種となります。
そこで浮かんでくるのが「パソコン引越しソフトって本当に必要?」「自分でコピーすれば済むのでは?」といった素朴な疑問です。本記事では、そんな疑問を解消すべく、ソフトを使わない方法と使う方法の両方を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
もっとも一般的で多くの人が最初に思いつく方法が、外付けハードディスクやUSBメモリを使ってデータを手動でコピーする方法です。旧パソコンからドキュメント、写真、音楽、動画などの必要なファイルをUSB機器にコピーし、それを新しいパソコンに移すというシンプルな手順です。
メリット | デメリット |
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🧑💻適用対象:移行したいデータが少なく、外付けHDDやUSBメモリをすでに持っている方。
クラウドストレージを活用してデータを移行する方法も、手軽で人気のある選択肢のひとつです。具体的には、OneDrive、Google Drive、Dropboxなどのクラウドサービスを使って、旧パソコンのデータを一度クラウド上にアップロードし、新しいパソコンから同じアカウントでログインしてデータをダウンロードする、という流れになります。
メリット | デメリット |
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🧑💻適用対象:写真や書類など軽めの個人データを移したいライトユーザーに適しています。普段からクラウドサービスを利用している方や、複数端末でデータを管理したい方。
LANケーブルを使って、旧パソコンと新パソコンを直接接続し、データを移行する方法です。Windowsに搭載されている「近距離共有」機能や「ファイルの送信」機能を使って、ネットワーク経由でファイルをやり取りします。
メリット | デメリット |
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🧑💻適用対象:パソコンの基本操作やネットワーク設定に慣れている中〜上級者。
📝詳しい手順は:PCからPCへファイルを転送する方法[完全ガイド]
パソコンの引越し作業を効率よく行う方法のひとつが、専用の「引越しソフト」を使うことです。この方法では、ファイルだけでなく、アプリケーションや設定情報、ユーザーアカウントなどもまとめて自動で移行できるため、手間を大幅に減らすことができます。
メリット | デメリット |
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🧑💻適用対象:できるだけ簡単・確実にデータを移行したいと考えている方。
ここでは、EaseUS社が提供するパソコン引越しソフト「EaseUS Todo PCTrans」を例に、データを移行する手順を解説します。下のボタンをクリックすると、ソフトをダウンロードして実際にお試しいただけます。
EaseUS Todo PCTransは、3つのデータ転送方法を提供しています:
ここでは、ネットワークを使ってデータを移す方法を説明します。
ステップ1:古いパソコンの準備
まず、古いパソコンに EaseUS Todo PCTrans をインストールして起動します。「データ転送」→「古いPC」を選択してください。
次に、「直接転送」を選び、「次へ」をクリックします。
ステップ2:新しいパソコンの準備
新しいパソコンにも EaseUS Todo PCTrans をダウンロードして起動し、「新しいPC」を選択したら「次へ」をクリックします。
「直接転送」を選んで「次へ」をクリックし、「ネットワーク」を選択してもう一度「次へ」をクリックします。すると、自動的に古いパソコンがスキャンされます。
※両方のパソコンが同じネットワーク(LAN)に接続されている必要があります。
表示された古いパソコンを選択して「接続」をクリックしてください。接続が完了すると、古いパソコン内のデータがスキャン・分析されます。少し時間がかかることがあります。
ステップ3:転送するファイルの選択
新しいパソコン側で、転送したいアプリ、ファイル、アカウント設定などを選びます。選択が終わったら「転送」ボタンをクリックして、データの引っ越しを開始しましょう。
💻EaseUS Todo PCTransは、パソコン間のデータ移行だけでなく、大容量ファイルの整理や、アプリの別ドライブへの移動、ソフトウェアのプロダクトキーの確認など、さまざまな便利機能を備えています。
ここでは、「外付けHDD/USBを使う方法」、「クラウドサービスを利用する方法」、「LANケーブルを使う」と「引越しソフトを使う方法」について、費用の目安を比較してみましょう。下記の表を参考にしながら、自分にとって最適なデータ移行方法を見つけてみましょう。
方法 | 費用 | 手間 |
外付けHDDやUSBメモリで手動コピー | すでにお持ちの場合はお金かかりません。 32GB USB 500円~ 128GB USB 1200円~ 外付けHDD 1T 9000円~ | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
クラウドサービスを利用 | Google Drive:15GB無料で利用可能。100GBは月額250円。 OneDrive:5GB無料で利用可能。100GBは月額260円。 Dropbox:2GB無料で利用可能。2TBは月額約15,00円。 | ⭐⭐⭐⭐ |
LANケーブルを使った直接接続 | 完全無料 | ⭐⭐⭐ |
引越しソフト - EaseUS Todo PCTrans | 1ヶ月間ライセンス:4,378円(税込) 1年間ライセンス:6,578円(税込) 永久ライセンス:9,229円(税込) | ⭐ |
どの方法にもメリット・デメリットがありますので、「すぐに移行したい」「作業はカンタンに済ませたい」「できるだけお金をかけたくない」など、ご自身の目的やスキルにあわせて、ぴったりの手段を選んでくださいね。
パソコンのデータや環境を新しいパソコンに移すときには、自分の目的やスキルに合わせて方法を選ぶことが大切です。
⭐とにかく簡単に確実に移行したい人 → 「引越しソフト」がおすすめ
多少の費用はかかりますが、時間と手間を節約でき、トラブルも少ないのが特徴です。「すぐにこれまで通り使いたい」という方にぴったりです。
⭐ お金をかけず、自分の手でやってみたい人 → 「手動移行」でも大丈夫
「できるだけコストをかけたくない」「パソコンの操作にある程度自信がある」「必要なデータだけを整理して移したい」という人には、手動移行という方法もあります。