対処法:Windows 10でPCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。

Tioka |カテゴリ:バックアップと復元| 2024年09月24日に更新

概要:

Windows 10でPCをリフレッシュして「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。」というエラーメッセージが表示された場合、どうすればいいのでしょうか。この記事では、その対処法を紹介するので、ぜひご参照ください。もちろん、これらの対処法はWindows 8/8.1にも適用しています。

「既にインストールされていたWindows 10をリセットしたいと思い、設定 → 更新とアップデート → 回復 → このPCを初期状態に戻す という順で操作した時、「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。」というエラーメッセージが表示されてプロセスがフリーズしてしまいました。このエラーを解決することは可能でしょうか。」

PCを初期状態に戻すときに発生した問題について

オペレーティングシステムに何か不具合がある時、Windowsは問題を修復するため、まず自動修復プロセスが行われます。自動修復では問題を修復できない場合、PCを初期状態に戻さなければなりません。ただし、時として「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。」というエラーメッセージが表示されたり、プロセスが止まったりする事もあるみたいです。

ここで、このPCを初期状態に戻すときに発生した問題の対処法をまとめて皆さんにご紹介します。Windows10だけでなく、Windows8/8.1でもこの方法を参考にされてください。

このエラーが発生する主な原因

1.(UEFIの場合) セキュアブートが Windows を不正なOSと認識している。

  • ウイルス感染でブート領域が不正に書き換えられた
  • セキュアブート有効なままシステムドライブを取り外した

2.復旧メディアのブートで、UEFI / レガシーBIOSを間違えている

  • レガシーBIOS でインストールした Windows 10を、UEFIブートの復旧メディアで修復しようとしている、もしくはその逆。

3.IRST (またはハイブリッドHDD) を利用している

  • IRSTが有効になっていると、システム修復ディスクは正しく作動しない。
  • Windowsを起動できる場合は IRST を無効にする。
  • HDD/SSDハイブリッドにしている場合、設定を無効にしてから復旧を開始する。

4.Windowsのブート領域が正しく認識できていない。 

  • BCDが破損している。(エラー0xc000021a、0xc0000001、 0xc0000034、0xc000000f など)
  • OSアップグレード時、何か手順を間違えた、ブート領域が正しく修正されなかった、アップグレード前の回復環境が残ってしまった。
  • Cドライブ以外のドライブに ブート情報を持ったストレージが接続されている (過去Cドライブとして利用していたHDDをデータ用に使っている)
  • メーカー製PCの場合、Windowsをアップグレードしても古いOSのリカバリ領域が残っており、これが悪影響を与えるケースもある。

思い当たる原因から先に対処していくと、解決が早くなります。

対処法1.コマンドプロンプトでPCを初期状態に戻すときに発生した問題を解決

1.設定更新とアップデート回復PCの起動をカスタマイズする今すぐ再起動をクリックしてください。

2.それからトラブルシューティング詳細オプションコマンドプロンプトまで移動してください。

3.管理者のアカウントを選択して、そのアカウントに権限を与えます。

4.コマンドプロンプトのウィンドウで以下のコマンドラインを一つずつ入力し、エンターキーを押して下さい。

cd %windir%\system32\config 

ren system system.001 

ren software software.001 

それから、コマンドプロンプトを閉じて、次へオプションをクリックすることで、正常にオペレーティングシステムに入ることができるようになります。

対処法2.Windowsインストールメディアを作成

「Windows 10」のインストールメディアを作成する手順

1、「USDメモリ」または「DVD」を準備する

2、ダウンロードリンク
「Windows 10」のインストールメディア作成ツールをダウンロードする手順について記載します。

まず下記のリンクをクリックしてWindowsインストールメディアを作成してください。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

次に上記のダウンロードリンクにアクセスしてから、ツールを今すぐダウンロードという項目をクリックして、インストールメディア作成ツールを任意の場所に保存します。

3、インストールメディアを作成する

まずは前項でダウンロードした「Windows 10」のインストールメディア作成ツールを実行してください。

次に「他のPC用にインストールメディアを作る」という項目にチェックを入れてから、次へという項目をクリックしてください。

すると「Windows 10」の言語、アーキテクチャー、エディションを選択する画面が表示されます。

インストールメディアを作成するメディアとして、ISOファイルという項目を選択します。

そこでまずは「このPCにおすすめのオプションを使う」という項目にチェックが入っていることを確認してから、お使いの「Windows 10」と言語、エディション・アーキテクチャという項目が一致していることを確認して、さらに次へという項目をクリックしてください。

次に、以下のインストールメディアを作成するメディアの選択項目にチェックを入れてから、次へという項目をクリックしてください。

次にイメージファイルを保存する場所を指定してから、保存という項目をクリックしてください。

次に完了という項目をクリックしてください。

以上で「Windows 10」のインストールメディアを作成することができました。

「Windows 10」のインストールメディアを作成する手順に関する記載は以上です。

それから、作成したWindowsインストールメディアをコンピュータに挿入して、そこからパソコンを起動してください。

対処法3.ブータブルディスクを作成して以前のWindowsバージョンに戻る

上記の方法で「PCを初期状態に戻すときに問題が発生しました。」エラーを解決できない場合、こちらの簡単な方法も要チェックです。この対処法を参考にブータブルディスクを作成して以前のWindowsバージョンに戻ることができます。まず、高機能のバックアップソフトEaseUS Todo Backupを使うことでシステムのイメージファイルを作成する必要があります。それから、ブータブルディスクを作成してそこから起動することで、イメージファイルからシステムを復元してください。

ブータブルディスクを作成する手順

step1.EaseUS Todo Backup を起動し、「ツール」→「ブータブルディスクの作成」をクリックします。

step2.ブータブルディスクの保存する場所を選びます。

step3.選択したデバイスはフォーマットされますので、ご注意ください。そして「OK」をクリックすると、ブータブルディスクの作成は開始します。