概要:
時には、EaseUS Data Recovery Wizardで復元したファイルは不完全です。例えば:ファイル名は失われた、一部の内容は見えない或いはファイルは開けない、元のサイズに表示されたファイルは復元後0KBになった。このページでは、上記トラブルが発生した原因とその対策を詳しくご紹介します。
時には、EaseUS Data Recovery Wizardで復元したファイルは不完全、或いは破損状態です。例えば:
このページでは、上記トラブルが発生した原因とその対策を詳しくご紹介します。
このトラブルが発生した原因を知るために、まずファイルがHDDに保存される方式について理解する必要があります。通常、ファイルをHDDに書き込む前、HDDを「ローレベルフォーマット」と「Windowsフォーマット」と2回フォーマットする必要があります。
「ローレベルフォーマット」はハードドライブメーカーによって完成しました。この作業は、プラッタは複数の同心円に分割してから、データを保存するために各トラックに複数の領域(常に63個)を作成します。これらの領域はセクターと呼ばれます。(セクターのサイズは通常では64KB/512バイト)。
上記操作によって、データを保存する場所は準備済みですが、データはまだ書き込み不可能です。その原因はデータを保存する方式を決定する「ディレクトリ情報」はないのです。「Windowsフォーマット」は未割り当て領域でパーティションを作成する作業中、「ディレクトリ情報」を作成することができます。
「ディレクトリ情報」は作成した後、新しいデータは特別なルールによってパーティションに保管されています。ファイル名、時間、サイズ情報またはほかのファイルプロパティはディレクトリパート(ファイルテーブル)に保存されています。ファイルのコンテンツは別のストレージ領域に保存されます。時には、ファイルは連続的なセクターに保存されていません。これはパーティションの書き込み/読み取りスピードを向上するために、デフラッグが必要な原因です。
一定時間で使い続けたHDDの領域は下記の画像のようになる可能性があります。
Tips:
USBメモリ、SDカード、または他のポータブルデバイスは「ローレベルフォーマット」によって複数の記憶領域に分割される可能性がありますが、ドライブでファイルシステムを作成すると、ファイルは同じ方式で保存されています。
ディレクトリ情報とファイルの内容と2つの部分が完全に保存された場合のみ、データ復元ツールはデータを元の状態の復元させることが可能です。データ損失後、新しいデータと操作によっていずれの情報が破損されたとしても、この記事の最初に述べたエラーを遭遇する可能性があります。
・20GB以上のBlu-ray動画など大きなファイルは、パーティションで何千部分に分けられる可能性がありますので、すべてのデータを正しく復元するのが難しいです。
弊社製品では2つの方法でファイルを検出することができます。主な方法はディレクトリ情報に基づいています。スキャンプロセスはパーティションのディレクトリ部分からファイルを再構築することを試します。この作業により、失われたファイルは元のファイル名とファイル属性のままで元のファイル構造に復元されます。
しかし、ディレクトリ部分は破損してしまった場合、ソフトはセクター毎のスキャンにより、直接ストレージ部分からファイルをリビルドして、復元します。この方法によって復元されたすべてのファイルは「そのほかの紛失ファイル」(RAW)フォルダに「FILE001.PNG」のようなファイル名で表示されます。
Windows版で「そのほかの紛失ファイル」(RAW)で表示されたスキャン結果
Mac版で「そのほかの紛失ファイル」(RAW)で表示されたスキャン結果
そこで、スキャン結果でファイルが見つからない場合、「その他の紛失ファイル」(RAW)フォルダでファイルを探すことをお勧めします。
「そのほかの紛失ファイル」(RAW)でも復元できないファイルは、ディレクトリ部分或いはストレージ部分で破損された可能性が高いです。この場合、ファイルの復元は困難になります。