概要:
デフラグを行わずにディスクを長く使うと、ディスク断片化が発生する可能性が高いです。それが原因で、一部のファイルが開けなくなるかもしれません。ディスク断片化によって開けないファイルを復元するには、どうすればいいでしょうか?その方法を皆さんに紹介します。
「長い間デフラグを行っていなかったせいか、ディスクの断片化がかなりひどくなりました。しかも一部のファイルが開けない状態になってしまいました。ディスク断片化によって開けないファイルを復元する方法はありますか?」
では、そもそもファイルの断面化とは何なのでしょうか。
ファイルの断面化:
1つのデータがハードディスクなどの複数の場所に分散して保存されている状態。「フラグメンテーション」とも呼ぶ。断片化は、1カ所の連続した領域に保存されていたファイルが、移動や削除を繰り返すことで起こる。たとえば、ファイルの更新により、サイズが大きくなると、今まで記録していた場所に収まりきらず、あふれた部分が別の場所に書き込まれる。そのファイルを読み書きするたびに、複数の場所にアクセスしなければならないので、アクセスの速度が遅くなる。これを解消させることを「最適化」、または「デフラグ」という。Windowsには、デフラグ用のツールが標準で付属している。(参考:「ASCII.jpデジタル用語辞典の解説」)
ファイル断面化を解消するとどんな利点があるのかというと、
1.ハードディスクの動きが速くなる
一つのファイルの情報が連続して読み込め・書き込めるようになるため、ハードディスクの処理速度は上がります。
2.ハードディスクの寿命が延びる
点在したデータ情報を読み取る必要がなくなるため、無駄な動きが減り、より長くそのハードディスクを使用できるようになります。
デフラグを行うことはファイルの断面化への対処法の一種です。デフラグとは、日本語で「最適化」という意味です。
デフラグ中の注意事項
1.デフラグ中には絶対に電源を切らないようにしてください。
もし、デフラグ中に電源を切った場合、最悪、パソコンが起動しなくなる可能性があります。デフラグを行う前は、他に影響のありそうな電気製品を使用していないか、ブレーカーが落ちやすくないか、などしっかりと確認をし、環境を整えてから行うようにしましょう。
そこで、パソコンの電源が落ちるなどの状況に対応するために、デフラグを行う前にバックアップは取ったほうがいいと思います。
2.ディスクの空き容量を確保してください
ディスクの空き容量が足りないとデフラグを行うことができません。
3.進行中のアプロケーションやプログラムを閉じてください。
断面化が残るトラブルを避けるために、開いているアプロケーションやプログラムなどを閉じてください。
デフラグを実行する方法
ステップ1.スタートボタンを右クリックし、「エクスプローラー」>「PC」>「ローカルディスク(C:)」を右クリックします。
ステップ2.「プロパティ」>「ツール」>「最適化」をクリックします。
ステップ3.「ドライブの最適化」ウィンドで、一番したの「スケジュールされた最適化」の「設定の変更」をクリックします。
ステップ4.「有効にする」>「最適化のスケジュール」>「スケジュールに従って実行する (推奨)」にチェック入れます。
ステップ5.「頻度」で頻度を選択して、「選択」>「定期的なスケジュールで最適化するドライブを選択してください」という枠にチェックをつけます。
ステップ6.「OK」>「最適化のスケジュール」が表示され、「OK」をクリックし、「ドライブの最適化」が表示され、「閉じる」をクリックします。
ディスク断片化によるファイル紛失によって、デフラグ指令dfrg.mscを実行し、ディスク断片化を緩和する重要さを思い知らされました。しかし、既にアクセス不能状態になったファイルは、どうすれば復元させられるでしょうか?
ここで、データリカバリ&復元ソフト―EaseUS Data Recovery Wizardを皆さんにお薦めします。断片化されたファイルを修復し、他のドライブに復元することが可能です。是非試してみてください。
ステップ1.場所の選択
ソフトを実行してください。最初画面で復元したいファイルの元場所(例えE:)を選択して「紛失データの検索」をクリックしてください。そうすると選んだディスクのスキャンを始めます。
ステップ2.スキャンとファイルの選択
スキャンが終わったら、画面の上部メニューで「フォルダ」あるいは「種類」をクリックしてください。そして、展開されたリストでファイルのフォルダまたは種類を選択してください。(復元したいファイルを素早く指定し、プレビューすることができます。)
ステップ3.復旧場所を選んでリカバリー
復元したいファイルを選択してから「復元」をクリックしてください。選択されたファイルの保存場所を指定して復元を終えます。(ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。)