usbメモリ「認識可能なファイルシステムではない」エラーの対策

James.R |カテゴリ:データ復旧| 2024年09月30日に更新

概要:

普段にusbメモリをパソコンと接続すると「このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません。」と表示され、中のファイルにアクセスできなくなる状況があります。この場合、データを救出してから、usbメモリをフォーマットする必要があります。本記事ではこの対策について説明します。

「認識可能なファイルシステムではありません」エラー

いつものようにusbメモリーをPCに差し込むと、突然、「このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません。必要なファイルシステムドライバがすべて読み込まれているか、ボリュームが壊れていないか確認してください。」のエラーが出ます。さらに、 中のファイルを読み込むことができなくなります。

この場合で、まずusbメモりに問題があるかまたはパソコンに問題があるかを確認します。確認の方法は他のパソコンと接続してやってみます。また同じようなエラーが出たら、usbメモリのファイルシステムが壊れた可能性が高いです。直接にフォーマットすると正常状態に戻りますが、中のデータが全部消えると困る方もいるでしょう。中のデータを消したくないなら、フォーマットなどの操作をしなくて、先にデータ救出の対策をとってください。

次は、初心者でも使いやすいデータの復元ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」を紹介します。簡単な三つのステップにより、usbメモリからデータを救出できます。

「認識可能なファイルシステムではありません」の原因と対処法

ウイルス感染

ストレージがウイルスに感染している場合があります。この場合、ウイルスによってファイルシステムが損傷し、オペレーティングシステムによってそのファイルが読み取れなくなっている可能性があります。または、ウイルスによってファイルが隠されていることも考えられます。

対処法:この原因が考えられる場合、アンチウイルスソフトを利用してデバイスをスキャンし、問題がないか確かめ、ウイルスやマルウェアを削除しましょう。

ボリューム・ディスクの暗号化

USBドライブが暗号化されていることがあります。暗号化されると、データのファイル形式を変換することにより、持ち主以外の他のユーザーが文章や画像などのデータファイルを閲覧できなくなります。本来はセキュリティ保護のために使われますが、誰か他の人によって意図的に、また非意図的に暗号化された場合も考えられます。

対処法:復号化する必要があります。また、場合により、復号化する前のUSB内のデータを別のHDDにバックアップしておくと良いでしょう。

ファイルシステム破損

ファイルシステムが破損すると、システムファイルが間違って削除されたり、ドライバが正常に起動できなくなったりする可能性があります。これは、適切な方法でコンピュータを操作しない場合に起こることがあります。

対処法:復元する際、データの損失は避けられませんが、下記で紹介するソフトウェアを使用すればデータを救出することができるでしょう。

不良セクターの存在

対処法:不良セクターが存在すると、データの書込みや読み込みができなくなってしまいます。この不良セクタは、ディスクに保存された重要なデータに損傷を与え、データ紛失を引き起こしたり、ディスクスピードを低下させたりします。不良セクタは、「コンピュータの突然のシャットダウン/システムのクラッシュ/マルウェアによる攻撃/汚れや塵の影響/ハードドライブの過熱/ハードウェアが寿命になる/静電気の影響」等によって発生します。

ストレージデバイスが物理的なダメージを受けている

USBドライブの傷、摩擦、または衝突などの物理的ダメージによる不具合が考えられます。

対処法:物理的に対処する必要がありますが、USB内のデータを守るために、下記のソフトウェアを使用し、データを救出することをおすすめします。

「認識可能なファイルシステムではありません」エラーを修復する

ステップ1.「認識可能なファイルシステムではない」エラーのusbメモリからデータを救出

まずは、下記のダウンロードボタンをクリックし、データの復元ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」をパソコンにインストールしてください。

高機能データ復元ソフト- EaseUS Data Recovery Wizard

  • 3400+ファイル形式のデータを高確率で安全に取り戻せる
  • クイックスキャンとディープスキャンで復元率アップ
  • SDカードのほか、SSD、ゴミ箱、HDD(ハードドライブ)、USBフラッシュドライブなど、およそ全ての記憶メディアから削除したデータを復元は可能!
  • 復元の前に、音声、ビデオ、画像、ワード、エクセルなどをプレビュー可能!
  • 対応OS: Windows 11/10/8/7/XP/Vista/Mac OS X 10.6~10.15

復元したいデータの容量は2GB以内の場合、「EaseUS Data Recovery Wizard Free」を使用すると十分だと思います。

ステップ1.場所の選択

ソフトを実行してください。最初画面で復元したいファイルのUSBドライブ(例えE:)を選択して「紛失データの検索」をクリックしてください。そうすると選んだディスクのスキャンを始めます。

ステップ2.スキャンとファイルの選択

スキャンが終わったら、画面の上部メニューで「フォルダ」あるいは「種類」をクリックしてください。そして、展開されたリストでファイルのフォルダまたは種類を選択してください。(復元したいファイルを素早く指定し、プレビューすることができます。)

ステップ3.復旧場所を選んでリカバリー

復元したいファイルを選択してから「復元」をクリックしてください。選択されたファイルの保存場所を指定して復元を終わえます。(ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。)

注意:復元されたファイルをusbメモリ以外のデバイスに保存してください。データをusbメモリに保存すると、元のデータが上書きされてしまいます。

EaseUS Data Recovery Wizardでusbメモリのデータを他のデバイスに復元した後、usbメモリをフォーマットしても大丈夫です。フォーマット完了のusbメモリは正常状態に回復できます。

EaseUS Data Recovery Wizardを使って、データを復元する動画もあります。

ステップ2.「認識可能なファイルシステムではありません」エラーを修復する

「認識可能なファイルシステムではありません」エラーが発生するUSBメモリからデータを救出した後、この部分の内容に従って、「認識可能なファイルシステムではありません」エラーを修復して正常な状態に戻すことができます。

1. Windows 10/8では、windows + Rを同時に押して、「diskmgmt.msc」とタイプして、「OK」をクリックしてディスク管理を開きます。Windows 7では、「コンピューター」を右クリックして、「管理」を選択します。

2. 「認識可能なファイルシステムではありません」エラー発生しているUSBメモリを右クリックして「ディスクを初期化」を選択します。

3. ダイアログボックスで、当該ディスクを選択して、パーティションの属性(MBR或いはGPT)を指定してから、エラーUSBメモリのフォーマットを実行します。

ステップ3.救出したデータを再びUSBメモリに入れる

「認識可能なファイルシステムではありません」エラーがあるUSBメモリをフォーマットしたら、そのUSBメモリの状態が一新され、再び利用可能になります。ここで、ステップ1で救出したデータを正常状態のUSBメモリに入れたら、完了です。

よくある質問

1.「認識可能なファイルシステムではない」というエラーメッセージが表示されます。これは何を意味しますか?

このエラーメッセージは、現在のオペレーティングシステムがUSBメモリのファイルシステムを認識できないことを示しています。これは、USBメモリが正しくフォーマットされていないか、互換性のないファイルシステムでフォーマットされている可能性があります。

2.このエラーを修正するにはどうすればよいですか?

USBメモリを再フォーマットすることで、エラーを修正できる可能性があります。ただし、再フォーマットを行うとUSBメモリのデータがすべて消去されるため、重要なデータがある場合は先にバックアップを取っておくことをおすすめします。

3.どのようにUSBメモリを再フォーマットしますか?

Windowsの場合は「ディスクの管理」から、Macの場合は「ディスクユーティリティ」からUSBメモリを選択し、フォーマットオプションを選びます。なお、WindowsとMac両方で使用する場合は、両方のOSで認識できる「exFAT」を選択すると良いでしょう。