概要:
HDDの初期化や、ゴミ箱を空にする操作、また「Shift」+「Delete」キーなどで完全に削除してしまったファイルを元通りに復元したい場合、どのようにするのが最善でしょうか。本文では、完全に削除されていたファイルを簡単に復元する方法を紹介していきます。
ファイルを完全に削除してしまう要因はたくさんありますが、一般的に最も頻度の高い要因は下記の4つになります。
上記が原因でデータが消えてしまった場合、削除したファイルはゴミ箱に存在しないため、通常の方法で復元することができません。それでは、完全に削除したファイルをどうやって復元すればいいでしょうか。次は、その方法について皆さんにご紹介します。
完全に削除してしまったファイルを復元するための最もシンプルかつ明確な対策は、高機能のデータ復旧ソフトを利用する方法です。EaseUS Data Recovery Wizard は、使いやすく強力なデータ復旧ソフトで、完全に削除したデータを復元するのに非常に役立ちます。
EaseUS Data Recovery Wizard は簡単にダウンロードでき、パソコンのディスクをスキャンするだけで完全に削除したファイルを見つけ復元することができます。ファイルの種類を問わず、写真、動画、音楽、ドキュメント、メールなど、あらゆる形式のファイルを復元することが可能です。
それでは、次は詳細の3ステップを参照して、完全削除したデータを復元しましょう。
ステップ1.ソフトを開き、初期画面でshift deleteで完全に削除してしまったファイルがあったドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ2.選択したドライブへのスキャンは開始されます。このプロセスによってドライブでshift deleteで完全に削除してしまったファイルを検出できます。
ステップ3.スキャンのプロセスが終わると、検出できたファイルから復元したいshift deleteで完全に削除してしまったファイルを選択して「リカバリー」をクリックします。
詳しい手順は以下のチュートリアルビデオにご参照!
Windows10 May 2020 Update(Windows 10 2004)以降のバージョンでは、Windows File RecoveryというツールをMicrosoftストアから取得することができるようになりました。このMicrosoft社が開発したファイル復元ツールは、無料で利用することができます。しかし、そのインターフェースはコマンドライン(コマンドプロンプト)になりますので、上記で紹介したデータ復旧ソフトのように直感的ではなく、初心者の方には操作しにくいでしょう。基本的にこのツールを利用するには、パソコン操作を熟知している必要があります。
この無料ファイル復元ツールを利用するには、まずは利用中のWindowsのバージョンがWindows10 May 2020 Update(Windows 10 2004)以降であることが条件な上、下記の2点にも注意を払う必要があります。
Windows File Recoveryでファイルを復元する方法:
ステップ1.Microsoftストアを開き、Windows File Recoveryを検索して、このツールをダウンロードしてインストールします。
ステップ2.スタートメニューからWindows File Recoveryを実行します。
ステップ3.コマンドラインを入力して、削除ファイルを復元します。
winfr 元の保存先: 復元先: [/ファイルの詳細パス]
例えば:
winfr C: D: /n \Users\Documents\test.docx
は、元々Cドライブの保存されていたtest.docxというファイルをDドライブに復元するという意味になります。
ステップ1.「コントロールパネル」を開き、「ファイル履歴」をクリックします。
ステップ2.左側のメニューから「個人用ファイルの復元」をクリックすると、バックアップ済みのファイルを確認することができます。
ステップ3.復元したいファイルを選択し、画面下部の真ん中の復元ボタンファイル履歴の復元ボタンをクリックします。
「以前のバージョン」を戻す機能を活用して、Window10で削除した一部のファイルを復元することができます。この方法を試す前に、ファイル履歴の自動バックアップを設定したことを確認する必要があります。設定したことがあれば、次のステップに従ってください。
ステップ1.削除したファイルの保存先を参照します。ファイルを右クリックします。
ステップ2.「プロパティ」>「以前のバージョン」で、復元したいファイルのバージョンを選択して、「復元」を押します。
この記事では、完全に削除されていたファイルを復元する3つの方法を解説しました。Windows File Recoveryやファイル履歴からファイルを復元することができますが、一番お勧めの方法は復旧率の高いデータ復旧ソフトを使うことです。
コンピューターでファイルを「削除」すると、実際にはデータが直ちに消去されるわけではありません。通常、データの保存されていた場所が「再利用可能」とマークされるだけです。しかし、ファイルをシステムのごみ箱からも削除し、さらにディスクをクリーニングするソフトウェアで上書きした場合、ファイルは完全に削除された状態となります。
ファイルが物理的に上書きされていなければ、専門的なデータ復旧ソフトウェアを用いることで復元が可能な場合があります。しかし、ファイルが上書きされてしまった場合の復元は非常に困難です。
ファイル復元ソフトウェアは、削除されたとマークされたがまだ物理的には残っているデータを探します。これらのソフトウェアは通常、ディスクの低レベルデータにアクセスし、消去されたファイルの断片を探し出し、可能な限り再構築を試みます。